昨年8月に世界選手権を制し、今季初戦となった「ダイヤモンドリーグ」(4月27日)でも逆転Vを成し遂げたやり投げ日本代表の北口榛花(26)。
男女でやり投げの世界記録を有す強豪国・チェコに練習拠点を移して今年で6年目を迎える。この冬には、助走スピードアップや栄養士によるサポートなど新しい試みを行ない、一番良い状態だと北口自身も公言する。
「当初はチェコ語に苦労して、コーチとの正確な意思疎通に難儀していたといいます。しかし、チームメイトとコーチの会話をひたすら盗み聞きしたり、レストランで他の客の注目に耳をそばだてたりして、少しずつ会話ができるようになったとか。地道な努力でいまでは地元メディアの取材も通訳なしでこなしており、チェコでの知名度、人気も高まっています」(スポーツ紙記者)
彼女の“耳の良さ”は趣味にも活かされているという。
「少しでも空き時間があるとYouTubeで大好きなK-POPアーティストの動画を見ているそうで、最近は韓国語も徐々に理解できるようになってきたらしい。ただ、チェコ語と違い、まだスピーキングには自信がないようだ。ライブやイベントで推しに会えたときに想いを伝えられるよう、パリ五輪で金メダルを獲ったら、次は韓国に語学留学にいきたいと意欲を燃やしているといいます」(同前)
土壇場での勝負力に定評のある北口。悲願の金、そして韓国留学の夢を叶えてほしい。
※週刊ポスト2024年5月17・24日号