どんなベテランにも新人時代は必ずあるもの。2人の女性アナウンサーに新人アナ時代を振り返ってもらった。
1988年に日本テレビに入社した関谷亜矢子アナは、1枚の写真とともにこう振り返る。
「昭和最後の入社組、同期アナウンサー4人(福澤朗、村山喜彦、関谷、永井美奈子)の新人研修時のスナップです。
昭和の名残もあってか、狭い研修室で連日厳しく追い込まれました。男性は日に日にやつれていくのに対して、女性2人はランチに麻婆豆腐定食をがっつり食べて憂さを晴らす日々。私たち4人は“明るい下積み”をモットーに、今は取り壊された社屋の研修室のスピーカーの裏に“いつか見返す!”という内容の落書きを書いて、4人で成長を誓いました。
今思うと、青春していましたね~。あの日々があったから今も頑張れている。この写真は笑顔だからまだ余裕がありますね(笑)」
一方、1999年入社の河合彩アナは、初レポートが強い印象に残っているという。
「初めてのレポートで表参道に出た時の写真ですね。『東京最新版!』というローカル番組で、海外企業が母体の雑貨店が集まった施設がオープンした! というレポートをしました。
この写真はマイクを付けて読み始めた瞬間なんですが、緊張でもの凄く噛んじゃいました。カメラの前でマイクを持つプレッシャーはとんでもない。カメラマンに『下手くそ! 何年目だ』と言われて、『入社1年目で今日初ロケです』と返したら、『しょうがねえな、何度も撮り直せ』と言い捨てられたのを覚えてます」