博多華丸・大吉が語った「THE MANZAI」への思い
──正直なところ、この手の人選は大人の事情というか、テレビ局と事務所の関係などで決まっているものなのかなとも思っていました。でも、M-1もそうですが、成功している賞レースはわれわれが思っている以上に愚直にいい番組をつくりたいとスタッフの方が裏で動いているものなんでしょうね。
石川:華大(博多華丸・大吉)さんも、本当に出ていただきたかったので、吉本興業さんにもご協力いただきながら、粘り強く、丁寧に説明させていただきました。大吉さんはどちらかというとM-1審査員のイメージが強いかもしれませんが、華丸さんは有田さんと同じように、賞レースにこういった形で関わったことはなかったので、どんなコメントをされるのかは本番のお楽しみですね。
──博多華丸・大吉さんにも出演を依頼した理由は、何だったのでしょう。
日置:これは、どう言ったらいいのかな。松本さんの代わりが有田さん、というような形にはしたくなかったんですよね。こちらはそうは思っていないのですが、1人だけ入れ替わる形だと、どうしてもそういう風に見えてしまいますよね。あと、有田さんは最近はもう漫才の舞台には立たれていないと思うので、現役の漫才師の方にも出ていただきたかったんです。そう考えたとき、漫才師たちからリスペクトされていて、かつ、漫才師に対してリスペクトのある方、しかも実績があって、キャリアもあるとなると、華大さんしかいなかったんですよね。
石川:華大さんは2014年、賞レース版の『THE MANZAI』で優勝していて、話し合いの中で「あれが僕たちのTHE SECONDだったんで」と言ってくれたとき、すごく思いが一致したなと思いました。二人なら、敗者へも素敵なエールを送ってくれるんじゃないかなと思いましたね。
──個人的に今大会は「ノックアウトステージ16→8」の第1日目の最後の2カード、囲碁将棋vsタイムマシーン3号と、マシンガンズvsガクテンソクが、あまりにも凄すぎて。近年、あんなに会場が爆発しているのを体感したことがありませんでした。果たして、あれを超えるカードがあるのか、というのがグランプリファイナルの最大の見どころだと思っています。
日置:確かにあの2カードはすごかったですけど、グランプリファイナルでは有田さんと華大さんも見てくれていますから。芸人さんたちも生放送では、また違うスイッチが入ると思います。なので、当然、超えてくると思ってます。
【後編に続く】