結成16年以上のベテラン漫才師が出場する漫才賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」(フジテレビ系)が5月18日に放送される。昨年から始まり、第2回目となる今大会では、くりぃむしちゅーの有田哲平がハイパーゼネラルマネージャーとして、博多華丸・大吉がスペシャルサポーターとして出場芸人たちの漫才を見届けることとなった。その人選の意図を、主催するフジテレビのチーフプロデューサー・石川綾一氏と、総合演出・日置祐貴氏に尋ねた。(聞き手/ノンフィクションライター・中村計)【前後編の前編】
──今大会のグランプリファイナルでは、くりぃむしちゅーの有田さんと、博多華丸・大吉さんが新たに起用されることになりました。どのような経緯で、この3人が選ばれたのでしょうか。
日置:実は第一回大会のときから、僕のイメージの中では、松本(人志)さんと有田さん、二人一緒に出ていただきたいなと思っていたんです。というのも、松本さんは2004年、M-1の審査員をお休みしているのですが、あのときどうしていたのですか? と聞いたことがありまして。「俺、有田と家で観とったで」と言っていたんです。アンタッチャブルさんが優勝した回です。
石川:僕は逆にその話を有田さんから聞いたことがありました。
日置:だから、そのときリビングで二人がM-1を観ていたときのような感じで、THE SECONDも観て欲しいなと思ったんです。
石川:ただ、去年は、グランプリファイナルの放送時間に、有田さんは裏にレギュラー番組があったんです。なので、さすがに現実的ではないよなということで断念したという経緯がありました。
──ということは、第一回大会でアンバサダーを務めた松本さんが休業することが決まったあと、今回の人選においては、有田さんは第一希望だったわけですか?
日置:もちろんです。
石川:第一希望も第一希望ですよ。さらに言えば、有田さんと華丸・大吉さんという組み合わせも第一希望でした。