国際情報

米中関係に関する世論調査 米国民の81%が「中国は米国にとって最も好ましくない国」、15年間で中国に対する否定的回答が2倍以上に

この15年間で中国に対する否定的な見方が増加

米国で中国に対する否定的な見方が増加した背景とは

 米国の国際政治に関するシンクタンク「ピュー研究所」はこのほど、米中関係に関する世論調査を行った結果を発表し、米国民の81%が「中国は米国の最大のライバルであり、米国にとって最も好ましくない国」との見方を示していることが明らかになった。

 このピュー研究所の調査は、4月1日から7日にかけて実施された3600人の成人からの回答によるもので、米国の人口統計に基づいて、回答者は偏りのない居住地から選ばれている。

 同研究所が2009年に行った同様の調査では、米国民の49%が「中国は米国にとって好ましい国」と答え、「最も好ましくない国」としたのは38%だった。この15年間で中国に否定的な数字が2倍以上に増えたことになる。

 また、今回の調査で中国を好ましい国と答えたのはわずか16%で、2009年調査の3分の1にも及ばなかった。

 この理由について、同研究所は「多くの米国民は中国が米国経済に及ぼす影響に批判的であり、その影響力は大きくて否定的である」と述べ、中国の経済的な影響を阻止するため、米政府の介入を支持していると指摘している。

 さらに、調査結果では「米国人の約半数は、中国の力と影響力を制限することが米国の外交政策の最優先事項であるべきだと考えている」と報告している。

 調査結果によると、年齢が高く、保守的な米国民ほど、中国に対して否定的な見方をする傾向があるという。

 65歳以上の90%が「中国は米国にとって非常に好ましくない」と回答したのに対し、30歳未満の国民では「非常に好ましくない」と回答したのは、その3分の1以下の27%に過ぎなかった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

現地のパパラッチに激写された水原一平被告(BACKGRID/アフロ)
《妻との大量買い出し姿をキャッチ》水原一平被告、大谷翔平の「50-50」達成目前で際立つ“もったいなさ”と判決言い渡し前の“いい暮らし”
NEWSポストセブン
森本レオ(時事通信フォト)
《表舞台から消えた森本レオの現在》元女優妻との別居生活50年、本人が明かした近況「お金を使わず早く死んでいくのが人生のテーマ」
NEWSポストセブン
昭和を代表する名優、若山富三郎の長男で俳優の若山騎一郎
《舞台復帰》若山騎一郎が語る父・若山富三郎と叔父・勝新太郎の破天荒な素顔「親父が亡くなってからは優しかったけど…」
NEWSポストセブン
かつて不倫で注目を集めた東出昌大が松本花林と再婚(時事通信フォト)
《東出昌大に急接近の新妻・松本花林》一定の距離感保った女優仲間3人の“暗黙の了解”が崩れた「6月事件」
NEWSポストセブン
打撃好調な一方で懸念点も(時事通信フォト)
大谷翔平、ひと月ごとに得点圏打率がアップダウン “法則通り”なら9月は好調でも、ポストシーズンは “チャンスに弱い”が再発か
週刊ポスト
撮影現場の差し入れは“ゆで卵マシン”
「たんぱく質が大事だからね」小栗旬、Netflixでの主演ドラマ撮影現場の差し入れは“ゆで卵マシン” オリジナルの卵サンドも振る舞う
女性セブン
会合を終えた小泉純一郎氏と、武部勤。元幹事長(左)、山崎拓・元自民党副総裁(右)ら小泉政権を支えた重鎮OBたち(5月14日)
【小泉進次郎氏の総裁選出馬】「50歳までは出馬禁止」と語っていた父・純一郎氏の心境が変化した森元首相らとの会合 同席した田原総一朗氏が明かす「内幕」
週刊ポスト
岡田将生の沼にどっぷりハマった魅力とは?
《『虎に翼』で航一さん役を好演》岡田将生のあふれる魅力 約20年で「選ばれる俳優」の筆頭へと飛躍
女性セブン
連ドラの主演を2クール連続で務める松本若菜
【まさに“代打の女神さま”】松本若菜、“別の女優が急きょ降板”で10月ドラマで2クール連続主演 『西園寺さん』も企画段階では違う大物女優が主演の予定だった
女性セブン
33年ぶりに唐沢寿明が鈴木保奈美と共演する
【地上波ドラマでは『愛という名のもとに』以来33年ぶり】唐沢寿明、2025年1月期で4年ぶり民放連ドラ主演、共演は鈴木保奈美 テレ朝は大きな期待
女性セブン
NHKの山内泉アナ
《極秘結婚していたNHK山内泉アナ》ギャップ感あふれるボーイッシュ私服は約9000円のオシャレブランド お相手は慶応同級生…大学時代から培った「ビビットな感性」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 小泉純一郎と滝クリの自民党総裁選ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小泉純一郎と滝クリの自民党総裁選ほか
NEWSポストセブン