《正直なところ不安も大きいのですが、私自身の未来を形作るためには必要な一歩だと感じています》。5月16日、STARTO ENTERTAINMENTを5月30日をもって退所すると発表した嵐の松本潤(40才)は、その決意を公式ホームページでこう綴った。グループは脱退せず、個人としては独立というスタイルは、嵐の盟友である二宮和也(40才)と同じ選択だった。
「主演を務めたNHK大河ドラマ『どうする家康』の撮影を終えた昨年の末頃から熟考を重ねていたそうです。決断に至ったのはこの春先。当初は自身の参加を伏せていた事務所のライブイベントで演出を手がけることを明かしたのは、このライブを最後に独立することを決断したからでしょう。5月30日のライブの千秋楽で松本さんが登場する可能性も囁かれています」(芸能関係者)
長年、嵐のライブ演出を担当し、そのノウハウを後輩たちに伝授してきた松本だけに、退所を惜しむ声も多い。
「ただ、独立したからといって後輩たちとの縁が切れるわけではなく、個別にアドバイスすることもあるでしょうし、オファーがあれば後輩グループのライブ演出を手がけることに、何ら支障はありません。もちろん、嵐に関しても、グループやファンへの彼の思いが揺らぐことはない」(前出・芸能関係者)
今年11月にデビュー25周年を迎える嵐。4月に本誌・女性セブンの取材に応じた大野智(43才)が語ったように、その節目をどのように迎えるかは、今後のメンバーたちの話し合い次第で、この先、徐々に具体的になっていくのだろう。
そんな松本は、嵐の再始動を前に、役者として大勝負を控える。大物演出家の野田秀樹氏が手がける舞台に、長澤まさみや永山瑛太ら、豪華共演陣とともに出演するのだ。舞台公演は7月から東京、福岡、大阪と続くが、国内だけでなく、演劇の本場・英ロンドンでも上演される一大プロジェクトである。
「松本さんと野田さんは20年以上の親交がありますが、彼が演出を手がける舞台に出演するのはこれが初めて。これまで長期間拘束される舞台はスケジュール上、なかなか出演するのが難しい状況でしたが、嵐が活動休止中で松本さんも独立を決断したことから、13年ぶりに舞台作品への挑戦が可能になりました。
現在はワークショップを重ねて作り込んでいく野田さんの世界観にどっぷりつかっているようです。すでに10月31日から11月2日までのロンドン公演のチケットはほぼ完売で、前評判の高さがうかがえます」(舞台関係者)
松本が目下、頼りにするのが舞台初共演となる長澤だという。
「松本さんとは2008年の映画『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』で共演していますが、舞台は別ものですからね。ワークショップでの難解なお題に、長澤さんが『できるじゃないよ。やるんだよ』と周囲を鼓舞する姿には松本さんも心酔しているそうです。彼の役者魂は長澤さんの凄みに大いに刺激されています」(前出・舞台関係者)
これまでも、それぞれの経験を持ち寄ってグループとしてのパフォーマンスを磨いてきた嵐。新生・松潤が大仕事を終えたその先には新たな嵐の未来も待っている。
※女性セブン2024年6月6日号