大混戦の様相を呈している大相撲5月場所。横綱、大関に休場が相次いだが、そのぶん優勝争いの行方は全く読めず、白熱の土俵が続いている。国技館に詰めかけた観客からも大きな声援が飛んで盛り上がりを見せている。大相撲中継のテレビカメラに映り込む有名人の姿が話題にもなるなか、客席では様々なかたちで注目を集める人物たちがいるようだ。
5月場所12日目には、向正面の東花道に面した溜席に、“アラブの石油王”のような服装の男性が観戦していて周囲の観客らを驚かせた。近くで観戦していた男性は、「頭部を白いスカーフで覆い、上下つなぎの白い服。サングラスを掛けていた。ただ、アラブの人なら生やしているはずの髭がないので、コスプレかなとも思いました。とはいえジロジロ見るわけにもいかず、よくわからなかったですね」と話している。
こうした服装の観客に注目が集まることはこれまでもあり、昨年11月の九州場所13日目にも、ネット上で「あれ?大相撲九州場所になんか石油王っぽい人が見切れていたんだけど」「ホントだアラブの大富豪みたいな人がおる!」といった投稿が飛び交ったことがある。今回、国技館で話題になった衣装とは少しデザインが違うようだった。
昨年の九州場所では、毎日、違う力士の浴衣地を洋服に仕立てて観戦していた「溜席のワンピース女性」も話題になった。この女性に聞くと「国技館のNHK中継で溜席にアラブの衣装で座っている方を拝見したことはあります。石油王の方なんですか?」と、やはり中継画面を見て気がついていたようだ。