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女子ゴルフ界の新女王・竹田麗央 好調のウラに“小技”を磨いた小祝さくらとの「タイ合宿」 米ツアー参戦への課題は

早くも今シーズン3勝目を挙げた竹田麗央(時事通信フォト)

早くも今シーズン3勝目を挙げた竹田麗央(時事通信フォト)

 女子ゴルフ界に登場したニューヒロインは安定感抜群の「飛ばし屋」だ。「ブリヂストンレディスオープン」を逆転優勝で飾り、早くも今シーズン3勝目を挙げた竹田麗央(21)。4日間を通じた平均飛距離は284ヤード、2位を15ヤード以上引き離すダントツの数字だった。フェアウェイキープ率も高く「飛ぶけど曲がらない」ドライバーが最大の武器となっている。

 そんな竹田は母がプロゴルファー、叔母は二度の「賞金女王(1993年、1994年)」に輝いた平瀬真由美で、幼少期からゴルフの英才教育で育ち、2021年のプロテストで一発合格。早くから活躍が期待されたが、すぐに初優勝とはいかなかった。それが今年4月の「バンテリンレディスオープン」で念願の初優勝を飾ってからは好調を維持し続けている。今年になって大爆発したのはなぜか。永久シードの森口祐子プロが語る。

「何よりドライバーの圧巻の飛距離が魅力です。優勝を争った山下美夢有(22)と河本結(25)を50ヤードは離していた。その要因は体の強さと、柔らかさ。まだ余裕を感じるスイングで安定感もある。思い切り叩けばもっと飛びそう。加えてシーズンオフに小祝さくらプロ(26)とタイで合宿をしてアプローチの練習をしたそうで、バリエーションが増えたことも勝利に結びついています」

米ツアー挑戦へ向けた“課題”は?

 近年は渋野日向子(25)、畑岡奈紗(25)、古江彩佳(23)ら、若いうちから拠点を移し、米ツアーを主戦場にするトップ選手が増えている。竹田も以前から米ツアーへの思いを口にしており、今後の活躍にファンからの期待も高まっている。だが、森口氏は「まだ課題もある」と指摘する。

「体調や気象条件、コースの特性に左右されない対応力が必要です。優勝の前週に予選落ちしたのは、ドライバーが飛ぶ利点を活かしにくいコースだった点もある。21歳に厳しいことを言うようですが、山下プロはどのゴルフ場でも対応できる。米国は芝が日本と違うので苦戦するケースが多い。ドライバーは世界に通用するので、こうした対応力を高めて得手不得手をなくしてほしいですね。まだまだ伸びしろのある選手なので期待しています」(同前)

 初の米ツアーとなるメジャー「全米女子オープン」(5月30日開幕)で世界を驚かせられるか。

※週刊ポスト2024年6月7・14日号

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