──温泉街の方々方も『はるちゃん』の今を思い浮かべているかもしれません。もし続編が見られるとしたら、どのような内容になるんでしょうね。放送終了から約20年が経ち、“はるちゃん”も女将さんになってたりしますか?
「いや、私の中では女将さんにはなっていないんです。20年が経った今も、いち仲居として、旅館や温泉街を走り回ってる。ただ、やっぱり歳は重ねているので、走ったあとはハーハー息切れしているだろうし、『イテテテ、腰が……』とか『あ~、白髪が……』とか言ってるんじゃないかと」
──永遠の27歳ではなく、ちゃんと歳を重ねた“はるちゃん”ですね。
「やっぱり、等身大がいいですよね。20年後のはるちゃんに、夫や子どもがいるかは分かりませんが、一般的には子育てもひと段落する年代。子どもに手がかからなくなり、ほっとひと息ついている一方で、ちょっと寂しく感じたりもする頃。そうすると、若いときとはモードが変わってくると思うんです」
──等身大の変化が、“はるちゃん”にも訪れている?
「いくらはるちゃんでも、万年27歳ではいられない(笑)。でも、根っこの部分、魂は変わっていない。おせっかいを焼いたり、首を突っ込まずにはいられなかったり。やっぱりはるちゃんは、あのはるちゃんなんです。今ならまだ、あのハードスケジュールにも耐えられるかな。もう少ししたら、ちょっと厳しくなってくるかもしれません」
第3回では、俳優の夫との関係、女優業の傍らで行っていた子どもたちへの「本の読み聞かせ」に込めた想いなどについて語っている。