閑静な高級住宅街の袋小路に、森に囲まれた3階建ての邸宅がひっそりとそびえ立つ。約1200坪の敷地内には、広大な庭とプールだけでなく、バスケットボールコートやアウトドアキッチンも完備。傍目には誰もが羨む大豪邸だが、この館の新しい主にとっては、必ずしも最善の選択肢ではなかった可能性があるという。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の報道により、大谷翔平(29才)がロサンゼルス市内に785万ドル(約12億3000万円)の新居を購入したことが明らかになった。本誌『女性セブン』が2024年4月25日号でスクープした「ハワイの25億円別荘」と同様に、スーパースターのスケールの大きさには驚かされるばかりで、テレビでは連日、新居の様子が報じられるなど、その注目度は群を抜く。しかし、ある球団関係者は、この新居の購入にどこか“性急さ”を感じ取ったという。
「実は、大谷選手はシーズン開幕直後に、予想外の引っ越しを余儀なくされていたのです」
原因となったのは、元通訳の水原一平被告による前代未聞の醜聞だった。
「エンゼルス時代、ロスのニューポートビーチ地区のコンドミニアムに住んでいた大谷選手は、ドジャースへの入団に合わせ、水原被告と一緒にドジャースタジアム付近のマンションに転居していたのです。あくまで、生活が落ち着くまでの一時的な拠点でしたが、四六時中行動を共にする水原被告とは、住居も一緒の方が便利だったのでしょう。しかし、これが徒となった。
水原被告による巨額横領事件の発覚後、大谷選手はすぐにその部屋を引き払い、いまは球団が契約する選手用の提携ホテルにいるといわれています。生活の中から水原被告の影を一刻も早く消し去りたかったのでしょうね」(前出・球団関係者)
実際、騒動の最中、大谷が「いろいろあって睡眠時間が確保できなかった」と漏らしたことがあったが、捜査への協力だけでなく、そうした急な引っ越しも重なっていたのである。
「騒動が起きた後、一部メディアは『(大谷が)新居を建設中』と伝えました。本来であれば、新居はもっと腰を据えて準備する計画だったのかもしれません。12億円と聞くと大豪邸の印象を受けますが、現地では『大谷選手なら、もっと高級な自宅でもよかったのではないか』という声もある。実際、ハワイに購入した別荘の半額ですしね。
このタイミングで新居を購入したのは、ホテルではなくて、真美子さんや愛犬・デコピンが早く落ち着ける環境を用意したいという大谷選手の家族愛があったのでしょう」(前出・球団関係者)
新築ではなく、中古物件に決めた背景には、水原被告の一件が影響した可能性もあるようだ。ただ、そんな中でも選ばれた新居は大谷や家族のこだわりを押さえていた。
「大谷選手が新居を購入した『ラ・カナダ・フリントリッジ』地区は、ロスの中心部から20kmほど東北の丘陵地帯に位置する高級住宅地として、知る人ぞ知る人気エリアです。ロスは渋滞がひどい街なのですが、あの近くを走るフリーウェーは比較的、渋滞しにくい幹線道路です。スタジアムまでの“通勤”には車で20分もあれば充分でしょう。
いまはまだ真美子さんとデコピンとの“3人暮らし”ですが、今後の子育てを考えてもオススメのエリアです。アメリカでは地域によって学校の質や雰囲気が大きく変わりますが、この地区はパブリックスクールのレベルが高いと評判なんです。真美子さんは新居での生活を充実させるために、家具や内装を吟味している真っ最中でしょう」(現地特派員)