高校3年生にな大学受験が迫った秋篠宮家の長男・悠仁さまに注目が集まっている。悠仁さまは戦後生まれの皇族として初めて学習院初等科に入らず、お茶の水女子大学附属幼稚園に入園。エスカレーター式に附属小学校、附属中学校に進み、「提携校進学制度」を利用して、都内有数の進学校である筑波大学附属高校(筑附)に入学した。かねてより秋篠宮家は子供の自主性を重んじる教育方針だと報じられており、学習院にこだわらない姿勢を見せてきた。
「眞子さま、佳子さまがともにICU(国際基督教大学)を卒業したことや、悠仁さまが筑附に入学したこともそうした教育方針によるものと報じられてきました」(宮内庁担当記者)
悠仁さまの大学進学をめぐっては、こうした自主性の尊重に加えて、「毎年30~50人の東大合格者を輩出する筑附に入学したことや、紀子さまが高い水準の教育環境を求めていると報じられたこともあり、自然と東大の名前が挙がるようになった」(同前)という。皇族初の東大入学は実現するのか。
「東大は2016年から学力試験だけでなく、在学中に執筆した論文や社会貢献活動などを総合的に評価する推薦入試制度を導入しています。悠仁さまが昨年11月に発表したトンボの研究論文は学術誌にも掲載されており、推薦入学の可能性はある。
しかし、東大の学校推薦選抜の定員は全体で約100人。さらに出願に際して1校当たりに与えられている推薦枠は最大4人で、男女各3人以内という条件付きです。秀才揃いの筑附では推薦枠に入るハードルが極めて高い。悠仁さまが合格したら“特別扱い”という批判が巻き起こることは避けられないでしょう」(皇室ジャーナリスト)
そこで別の進学先候補として報じられているのが東京農業大学だ。
「東農大は秋篠宮家とゆかりの深い大学です。秋篠宮さまが2008年に客員教授に就任されており、悠仁さまの叔父にあたる川嶋舟さんも農学部で准教授を務めています。悠仁さまが関心を寄せる自然科学の研究施設も充実しています」(同前)
宮内庁の吉田尚正・皇嗣職大夫は3月の会見で、悠仁さまが昆虫観察に関してフィールドワークを重ねてきたことに触れ、「関心のある分野を学ぶことができる大学への入学を目標に、熱心に勉学に励まれている」とコメントした。
4月には秋篠宮さまとともに玉川大学農学部の研究施設を見学したことで同大も候補に挙がるなか、ここにきて新たな進学先候補が囁かれているという。別の宮内庁担当記者が語る。
「筑波大学です。国立なので附属校からのエスカレーター式ではありませんが、推薦なら可能性は十分にあります。筑附の教員は筑波大出身がほとんどで、サポート体制は万全。こちらも自然科学の研究に強いうえ、筑波大の推薦なら学内から『皇室特権』との不平不満は出にくい。トンボ論文を携えて挑めば推薦枠に入れるのではないか」
※週刊ポスト2024年6月21日号