長女・眞子さんのご結婚にまつわる騒動が一段落したはずのいま、秋篠宮家をめぐる報道が再び過熱している。佳子さまについて、一部メディアが結婚お相手候補を盛んに報じれば、大学受験を控える悠仁さまの進学先に関する記事も次々と登場。さらに、佳子さまと悠仁さまを見守る紀子さまについても、宮内庁がこの1年で免疫異常の病気治療に使う薬を大量購入していたことが発覚し、紀子さまのご体調との関連性を問う報道があった(『週刊現代』5月11日号)。
「紀子さまは2023年末に公務を連続で休み、当時宮内庁が『胃腸の機能障害』と発表しました。そうした経緯もあり、紀子さまの体調不良説が盛んに報じられるようになりました」(宮内庁担当記者)
ただし、一連の報道について皇室ジャーナリストは否定的だ。
「4月30日、紀子さまは単独公務で東京都清瀬市にある清瀬市郷土博物館を訪れました。結核療養の歴史を伝える常設展示で、紀子さまは元気そうに見えました。記者に気さくに声をかけ、“こちらへどうぞ”などと明るく接していました」
溌剌としたその姿は、同行していた記者たちが驚くほどだったという。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司氏はこう語る。
「胃腸の機能障害についても、1月10日に内視鏡検査の結果“直接の原因となるような所見は認められなかった”と発表されました」
宮内庁も薬の大量購入報道には、「宮内庁病院において、必要な治療を行なうにあたり購入しているものです」とするコメントを寄せていた。年末から続く体調不良報道の背景には、紀子さまの“心労”を案じる向きもあったようだ。別の宮内庁担当記者が言う。
「2022年秋に秋篠宮邸の改修工事を終えた後も、佳子さまが仮住まいから移らず一人暮らしを続けたことで、“親子の溝”について盛んに報じられました。この件が紀子さまの精神的な負担になったのではないか、という声は宮内庁担当記者の間でもよく聞かれました」
また、揺れる皇位継承問題も無視できないと前出の神田氏は語る。
「共同通信社の調査では女性天皇容認が90%以上に上り、愛子さまを天皇にという期待が日増しに高まっています。女性宮家創設をはじめとする皇位継承問題に先行きが見えないなか、悠仁さまの将来について紀子さまが不安を募らせてはいないだろうか……。そうした観点もあり、紀子さまに注目が集まっています」
秋篠宮家に安寧の日々は訪れるのか。
※週刊ポスト2024年6月21日号