ライフ

オバ記者、何度も励まされてきた小林幸子と“夢のような”田植え体験 金子恵美・宮崎謙介夫妻の仲の良さに目を見張る

新潟県十日町市で5月30日、ブランド米「越後情話」の田植えイベントが行われた。左から、宮崎・金子夫妻、小林、豊昇龍関、オバ記者、蝦名。

新潟県十日町市で5月30日、ブランド米「越後情話」の田植えイベントが行われた。左から、宮崎・金子夫妻、小林、豊昇龍関、オバ記者、蝦名

 小林幸子による“田植えイベント”に参加した、『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子。そこでの貴重な体験についてオバ記者が綴る。

 * * * 
「小林幸子さんと田植えをしない?」

 と、旧友から声がかかったら、そりゃあ一も二もないわよ。小林さんは私にとって特別な人だもの。

 3年ほど故郷・茨城に行き来して介護を続けてきた93才の母親が亡くなったら、間もなく私の体調がおかしくなった。検査の結果、「卵巣がんの疑い」と告げられたときの心境といったらない。大学病院で6時間におよぶ手術で子宮と卵巣を全摘したら、がんではなく「境界悪性腫瘍」でホッ──と、この話は何度かこの連載に書いたけれど、書いてないこともあるの。

 がんではないとわかるまでの4か月間は、幾晩も不安で押しつぶされそうになってね。そのとき、気持ちのバランスをとる特効薬をインターネットで探して、たどり着いたのが小林さんの歌だったのよ。

 それはコロナ禍に、小林さんが自宅で中島みゆきの『時代』をアカペラで歌ってユーチューブ配信したもの。最初に聴いたときは、気がついたら布団をかぶって声を上げて泣いていたっけ。

 それからよ。やばいと思うと『時代』で泣いて、泣きやむとスーッと心が軽くなる。それを何度繰り返したかわからない。

 病が全快したら歌で泣くことはなくなったけれど、その代わり、小林さんが配信するユーチューブ番組、その名も『小林幸子はYouTuBBA!!』で大笑いし出したの。

 なんたって“ラスボス”幸子さんってば、しまむらで爆買いするかと思えば、初めての地下鉄で右往左往。ポップスピアニストのハラミちゃんと路上ライブをやらかすわ、ミニスカ&ギャルメイクの「さちぴ☆」でDJをするわ。昭和を代表する大演歌歌手なんて看板にはまったくとらわれず、70才のいまを心から楽しんでいる。そんな姿が小気味よくて、見るたびに励まされるんだわ。

 その小林さんと同じ田んぼに入れるのよ。ウサギみたいに真っ直ぐピョーン!と上越新幹線に飛び乗るって。

 聞けば、今回のイベントは小林幸子さんが故郷新潟の農業支援を目的に2022年に立ち上げた「幸せプロジェクト」の一環で、相撲の立浪親方が十日町市で運営している「越後情話・立浪部屋ファーム」で田植えをするというもの。そして秋には24俵の米が収穫できるんだって。

 田んぼに着くと、ちょっと何! 立浪部屋の大関・豊昇龍に、新潟県出身の元衆議院議員・金子恵美さんと夫の宮崎謙介さん。さらには世界的に有名なダンスパフォーマーの蛯名健一さんまでいる。みんな小林さんの活動に賛同して田植えをしに来たのだそうな。

 これだけの人が揃うと、ただの田植えで終わるわけがない。歩きにくい田んぼの中で、豊昇龍関は後ろから小林さんをヒョイと持ち上げて、「あら、空を歩いているみたい」と言わせれば、蛯名さんはダンスパフォーマンスよろしく、軽々と体を反らして頭を水面ギリギリに。

 さらに私が目を見張ったのが、宮崎・金子夫妻の仲のよさよ。宮崎さんが「8年前のスキャンダルのときには、二度と新潟では人前に出られないと思っていたからうれしかったです」と言うと、金子さんは横でニッコニコ。

 故郷に帰ってきた小林さんもまた、テレビやユーチューブでは見せないくつろいだ様子で、立浪部屋の若い衆が作ったちゃんこをうれしそうに食べていてね。ほんと、夢のような一日でした。

【プロフィール】
「オバ記者」こと野原広子/1957年、茨城県生まれ。空中ブランコ、富士登山など、体験取材を得意とする。

※女性セブン2024年6月27日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン