きらびやかな衣装と、リズミカルな楽曲で一世を風靡した『マツケンサンバII』。歌謡ショーなどで披露され始めてから30年が経ったいま、“第二のブーム”が到来中だ。そんな中で松平健さんは、今年で芸能生活50周年を迎えた。いくつになっても輝き続ける松平さんの“サンバ衣装”の秘話、そして未来への展望を聞いた。
撮影中、カメラマンから歩くような仕草をリクエストされると歌を口ずさみながら軽快にツーステップを刻んだ、松平健さん。キラキラの着物に身を包み、『マツケンサンバII』を歌い踊って30年になる。
「リオのカーニバルから着想を得て、金のスパンコール衣装で舞台に立ったのが始まりです。初めてお披露目したときは “えぇーっ!?”とどよめき、お客さんがちょっと引いていましたね(笑い)」
いまではすっかりおなじみとなったマツケンルック。足袋まで金ピカに統一した衣装は自ら発案し、育ててきた。
「この着物は7代目。キンキラ感がパワーアップした最新作です。歴代の生地よりもスパンコールが細かくて、全身が七色にきらめくんですよ」
ご利益がありそうなまばゆいオーラで、最近は“人間パワースポット”としてもブームの波がきている。
「ははっ、そうなっちゃっていますね。『サンバ』は本当にパワーのある曲。歌っているぼくも力がみなぎる感じがしますし、踊れば、みなさんに笑顔の花が咲く。パワーの源として元気でいなくちゃ、と気が引き締まります」
今年で芸能生活50周年。
「いつのまにか、50年。半世紀の総集編として7月には東京・明治座で記念公演をします。『暴れん坊将軍』の芝居や『マツケンサンバ』を盛り込んだ、殺陣あり歌あり踊りありの大感謝祭です。本番へ向け、日々体を鍛えています」
現在才の松平さんは座右の銘に、健康第一を掲げる。
「朝のウオーキングで健康管理をしています。喫茶店へ立ち寄ってモーニングを食べたり、スーパーで買い物をしたりとお気に入りのコースが3つあって、その日の気分で楽しみながら運動しています」
目標とするのは「80才・現役」。その未来へ羽ばたくためにも、50周年をパワフルに駆け抜けたいと意気込んだ。
撮影/中村功 取材・文/渡部美也 衣装/阿部浩 床山/清水康雄
※女性セブン2024年6月27日号