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【那須2遺体】被害者夫婦が経営する上野の“宝島ロード”に並んだ飲食店 現在も3店舗が営業中

首謀者とされる関根誠端被告(写真/共同通信社)

首謀者とされる関根誠端被告(写真/共同通信社)

 面識のない者たちによる「依頼殺人」の実態は世間に衝撃を与えた──。栃木県那須町の河川敷で燃やされた宝島龍太郎さん(当時、55)、妻・幸子さん(同、56)の遺体が見つかった事件だ。

 最初に出頭した平山綾拳被告(25)や、大河ドラマ『軍師官兵衛』に出演した元子役・若山耀人被告(20)など6人が死体損壊、殺人など役割ごとの容疑で逮捕・起訴された。

 首謀者とみられるのが被害者夫婦の長女と内縁関係にあった関根誠端被告(32)で、身内による残虐な犯行という構図が、連日メディアに取り上げられた。

「宝島さん夫婦は上野で飲食店14店舗のオーナーで、一角が“宝島ロード”と呼ばれるほど有名な経営者だった。長女と交際していた関根被告はうち5店舗ほどの経営を任されていた。しかし、2023年、宝島さんから上納金の増額を要求されると関根被告は猛反発。逆に経営権を奪おうと画策していたようです」(上野の飲食店経営者)

 オーナー夫妻が死去、関根被告もいなくなり、店舗は休業を余儀なくされているかと思いきや、6月上旬、上野を訪れると3店舗が営業していた。

「事件後、休業している焼き肉店に、今後は経営体制を一新し、サービスを改善していく予定だという旨の張り紙が出ていた。現在は宝島さんが社長を務めていた親会社の関係者が、店舗の売却先を探しているようです」(同前)

 親会社に連絡すると、経営譲渡については「お答えできません」と回答。“宝島ロード”はどうなるのか。

※週刊ポスト2024年6月28日・7月5日号

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