芸能

南野陽子が振り返る伝説の音楽番組『ザ・ベストテン』の思い出 「アットホームな雰囲気だけど背筋が伸びる」

南野陽子が『ザ・ベストテン』の思い出を振り返る(撮影/西田幸樹)

輝きを放つ今の姿を撮り下ろした南野陽子。『ザ・ベストテン』の思い出を振り返る(撮影/西田幸樹)

 最高視聴率41.9%を獲得した伝説の音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系/1978~1989年)。“ナンノ”の愛称で知られる南野陽子は、歌手デビュー翌年の1986年に初出演して以来、12曲で58回もランキングされるトップアイドルとなった。南野が初めて出演した時の思い出を振り返る。

「小学生の頃から観ていた憧れの番組ですから、『悲しみモニュメント』(1986年)で初めてベストテン入りしたときはすごく緊張しました。その2日前に同級生の岡田有希子ちゃんが亡くなっていたので、いろんな想いを抱えながら歌ったことを憶えています」

 6thシングル『楽園のDoor』(1987年)は初主演映画『スケバン刑事』の主題歌で初のベスト3入りを記録。番組名物の中継を初めて経験した曲で、映画の試写会場からセーラー服姿で殺陣を披露したあとに歌唱した。

「この曲から衣装を自分でデザインするようになって。デザイン画は新曲をレコーディングするときに楽曲から受けたイメージをもとに数パターン描いていました」

 続く『話しかけたかった』(1987年)でついに1位を獲得し、“ナンノ人気”は不動のものとなる。

「もちろん嬉しかったのですが、日ごとに忙しくなって『この先どうなるのだろう』という不安や怖さもありましたね」

 デビュー3年目の1987年は発表したシングルがすべてオリコンの1位を獲得。歌に加えてドラマ、映画、CM、ラジオなど出演作が軒並みヒットする八面六臂の活躍を見せる。『ベストテン』で8回ランキングされた『はいからさんが通る』(1987年)は同名主演映画の主題歌。袴と編み上げブーツを組み合わせたナンノスタイルは卒業式の定番ファッションとなった。

「1988年は、体調を崩してしまったことも。点滴を打ちながら番組に出演しましたね。大河ドラマ『武田信玄』の撮影も始まったので、お姫様の衣装のままNHKの向かいにあった中継場所に移動して、ご挨拶だけしたこともあります。この年は『秋からも、そばにいて』の歌唱中に歌詞がとんでしまったり……。応援してくださる皆さんにご心配をおかけしました。ごめんなさい(笑顔)」

関連キーワード

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン