長時間の稽古で疲労がたまっているはずだが、満面の笑みを見せたのは、それだけ手応えを感じているからだろう。6月上旬の夜、都内の稽古場から出てきたのは長澤まさみ(37才)だった。長澤は現在、7月から始まる野田秀樹氏(68才)の新作舞台の準備の真っ最中。ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』をモチーフに、三兄弟の長男を松本潤(40才)、次男を永山瑛太(41才)、三男を長澤が演じる。
「長澤さんが野田さんの作品に出るのは2回目。稽古前に行われたワークショップのときから、松本さんと永山さんの高い演技力に驚かされながらも、刺激を受けているようです」(舞台関係者)
目下、絶好調な長澤は、4月からは中国の大手電気自動車メーカー「BYD」のCMキャラクターに起用された。
「同社は、まだ日本での認知度は高くありません。ガソリン代が高騰しっぱなしの日本で、電気自動車の会社としての名前を知ってもらうためのキーパーソンとして長澤さんは起用されました」(芸能関係者)
そもそも、長澤は中国での知名度があり、人気も高い。今年3月に日本で公開された映画『四月になれば彼女は』も、5月から中国で上映されている。
「長澤さんは、2015年に初の海外進出作品として台湾ドラマ『ショコラ』に出演しました。これを機に、中国語を猛特訓。台湾語、北京語をマスターし、ネイティブレベルだといいます」(映画関係者)
だが、そんな長澤にも中国では大きな“ライバル”がいる。カリスマセクシー女優として知られる蒼井そら(43才)だ。
「蒼井さんは2010年頃から中国国内での芸能活動を本格的に開始し、2011年には楽曲をリリース。ネットドラマやバラエティー番組に引っ張りだこになりました。その後CMにも多数出演しており、いまでは“中国人がもっとも愛した日本人”と呼ばれるほどです。
当時から中国進出を視野に入れていた長澤さんにとって、蒼井さんは、ある意味で背中を追う相手だった。ただ今回大手メーカーのCMに出演したことで、中国での彼女の知名度はさらに上がったはず。人気面でも蒼井さんに近づいたといえます」(前出・芸能関係者)
前述の舞台は、東京公演を皮切りに、北九州、大阪、そしてイギリスのロンドンでも上演される。長澤の前には、ワールドワイドな活躍の未来が広がっている。
※女性セブン2024年7月11・18日号