スポーツ

【力道山生誕100周年】「そんなことを、あの人は絶対に望んでない」力道山の妻・田中敬子さんは「5つの会社の社長」「30億円の借金」をなぜ放棄しなかったのか

結婚式は盛大なものだった

2人の結婚式には政界からスポーツ、芸能界まであらゆる著名人が集った

 2024年は“戦後のヒーロー”力道山生誕100周年のメモリアルイヤー。様々なメディアで生前の功績にスポットライトが当てられているが、亡くなった「その後」についてはあまり語られていない。

 力道山の妻・田中敬子さん夫の遺した会社の相続という難題を突きつけられる。最初は「無理だ」と困惑していたが、彼女の決断は意外なものだった。ノンフィクション作家・細田昌志氏の新刊『力道山未亡人』ではその時の敬子さんの思いが初めて明かされている。(前後編の後編。前編から読む

 * * *

「無理です。到底つとまるはずがないです」

 慌てて言うと、佐瀬は「仕方ないなあ」という顔をしながらこう説明した。

「奥様、これは相続なんです。法的にそうするより方法がないのです。それとも、相続を放棄なさいますか」

 また、こうも付け加えた。

「ご長男が高校生、ご次男が中学生となると、奥様が一度、社長職をお継ぎになって、その後、ご長男が大学を卒業された頃に、しかるべき対応を取られてはいかがでしょう」

 言わんとすることはわかる。それでも、即答しかねた。遺産の内訳を見たら一目瞭然である。

 リキアパート(時価三億円)、リキマンション(時価三億円)、リキ・スポーツパレス(時価五億円)、渋谷区松濤の土地(時価八千万円)、相模湖畔五十二万坪の土地(時価十五億円)、箱根二千八百坪の土地(時価一億二千万円)、三浦半島・油壺二千六百坪の土地(時価五千万円)、生命保険三千万円。合計約三十億円。現在の価値にして約百億円となる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
ゴールデンタイムでの地上波冠番組がスタートするSixTONES
ゴールデンタイムで冠番組スタートのSixTONES メンバー個々のキャラが確立、あらゆるジャンルで高評価…「国民的グループ」へと開花する春
女性セブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン
中居正広の私服姿(2020年)
《白髪姿の中居正広氏》性暴力認定の直前に訪問していた一級建築士事務所が請け負う「オフィスビル内装設計」の引退後
NEWSポストセブン
これまで以上にすぐ球場を出るようになったという大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平、“パパになる準備”は抜かりなし 産休制度を活用し真美子夫人の出産に立ち会いへ セレブ産院の育児講習会でおむつ替えや沐浴を猛特訓か
女性セブン
ネズミ混入トラブルを受けて24時間営業を取りやめに
《ゴキブリ・ネズミ問題で休業中》「すき家」24時間営業取りやめ 現役クルーが証言していた「こんなに汚かったのか」驚きの声
NEWSポストセブン