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二軍調整中の巨人・坂本勇人に“一塁コンバート案”浮上も想定される副作用 阿部監督に“重い決断”を求める意見も

阿部慎之助・監督(右)は坂本勇人を今後どう起用するのか(時事通信フォト)

阿部慎之助・監督(右)は坂本勇人を今後どう起用するのか(時事通信フォト)

 2022年まで8年連続で伝統の巨人軍のキャプテンを務めた坂本勇人(35)が不振に喘いでいる。ケガや体調不良以外の理由で二軍に落ちるのは、2007年のルーキーイヤー以来のこと。専門家からは、「坂本はファーストに転向すれば、まだ成績が伸びると思いますよ」(元阪神・藤田平氏)、「守備の負担の少ないポジションを任せるのは一つのプラン」(野球評論家・江本孟紀氏)と、「ファーストで復帰」論も上がるが、これは文字通り“もろ刃の剣”だ。【前後編の後編。前編を読む

 坂本をファーストに回すことで、彼の“延命”を考えることが、本当にチームにとってベストなのか、疑問視する声もある。

「メジャー入りを切望する岡本和真(28)は本来のポジションであるサードで坂本に代わって実力をアピールしたいはず。坂本がスタメン落ちした後、ファーストは大城卓三(31)が務めていますが、打撃が安定すれば定着する可能性は十分ある。

 それに坂本と同年代の丸佳浩(35)も外野守備が厳しくなればファーストが選択肢になります。外国人選手が任されるパターンもあり得る。“坂本ありき”で考えてファーストに持ってくるとなると、チームは多くの選択肢を失う可能性があります」(巨人番記者)

 坂本も35歳になりキャリア終盤に差し掛かったとはいえ、レジェンド的存在を冷遇する難しさはあるのだろう。ただ、今こそ「決断すべき時期」という指摘も聞こえてくる。

「V9以後(1974年~)の巨人を守った河埜和正は、就任2年目の王監督のもとでサードへのコンバートやそれまでケガ以外で一度もなかった二軍落ちを経験、代わりにショートのポジションに就いたのが3年目の川相昌弘でした。そして河埜は翌年に35歳で引退した。

 同一チームで長く活躍した功労者が世代交代するには、監督交代が一つのタイミング。今年就任した阿部監督が坂本に引導を渡せないと、ズルズルとタイミングが延びてしまう懸念がある」(スポーツジャーナリスト)

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