「ヨガの母」「宇宙の母」という意味を持つ「ヨグマタ」。ヨガのマスターとして与えられた尊称を持つ相川圭子さんが読者のお悩みに答える、週刊ポストでの人生相談連載。第13回目の相談はこちら──。
Q:離婚を考えています。結婚30年で妻は専業主婦です。子どもが巣立ってふたり暮らしになって以来、家庭がギスギスして耐えられません。妻は口を開けば文句ばかり。話しかけてもすぐ不機嫌になって、返ってくる言葉にも棘があります。だんだん妻のいやな部分ばかり目につき、「自分とは合わない」と心を開けなくなりました。無理して修復するより、孤独でも気兼ねなく生きるほうが幸せになれますか?(60歳、会社員)
人の価値観となる潜在意識を瞑想で浄化すれば、どちらの選択をしても楽に生きられるでしょう
A:人の心の潜在意識には、いろいろな過去生からの体験の記憶が蓄積されていて、それが人の価値観となり、それを通して物事を判断しています。
私はヒマラヤ聖者となり、祝福で変容させる力を得ました。ヒマラヤシッダー瞑想は、潜在意識を浄化して根本からあなたを変え、運命を変えます。カルマというエゴの反応でなく、宇宙的愛からの反応で相手を赦し、受け入れることができるようになるのです。
あなたは奥様の言動が文句ばかりだとか、不機嫌で言葉に棘があると否定的に見ています。耐えられないと思いますが、奥様はあなたが仕事に集中できるように、子育てと家事を行ない、奥様として精いっぱいやってきたのです。
もちろんあなたも一生懸命働いてきたでしょう。しかし、人は自分のことを棚に上げて相手に完全性を期待するのが常です。そして相手の不足を見がちです。自分を変えることは容易ではありませんが、ヒマラヤシッダー瞑想を実践すれば潜在意識が浄化され、変わっていけるのです。
ここで注意したいことがあります。変容には、マスターの存在が欠かせません。例えば高次元の存在がないまま自分を見つめ反省しても、過去のカルマが重く落ち込むばかりです。今まで悪いことを人のせいにして、強がってバランスをとる自己防衛しかできなかったとしたら、それはマスターの存在がなかったからです。
夫婦どちらかが瞑想を行なっていくだけで関係はよくなるでしょう。ヒマラヤ聖者の恩恵は自然に根本から変容させるのです。しかしそういう瞑想の縁による成長を選ぶのではなく、双方が望むなら離婚の道もあると思います。
これまでの30年間に感謝をして、奥様が自立できるようにサポートし、それぞれの道に希望をもって進むのもいいでしょう。どちらの選択をしたとしても、瞑想をすると楽に生きていくことができるでしょう。
【プロフィール】
相川圭子(あいかわ・けいこ)/女性で史上初めて「究極のサマディ(悟り)」に達した、現在世界で会えるたった2人のヒマラヤ大聖者の1人。5000年の伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者で、2007年にはインドスピリチュアル協会から最高の聖者の称号「マハ・マンダレシュワル」を授かる。2016、17年には国連本部で主賓として平和のスピーチも行なった。TBSラジオ『相川圭子 幸せへのメッセージ』にレギュラー出演中。著書は累計100万部を超える。
協力:サイエンス・オブ・エンライトメント https://www.science.ne.jp/
※週刊ポスト2024年8月2日号