いよいよ開幕目前に迫ったパリ五輪。その応援グッズを巡って思わぬ議論が繰り広げられている。発端は、BTSやLE SSERAFIMなど世界規模で活躍する人気アイドルグループを擁する韓国の大手芸能事務所「HYBE」が、韓国選手団を応援するために製作したペンライトだ。
いまやコンサートで推しのアーティストを応援するために欠かせないアイテムとなったペンライト。今回HYBEが作ったのは、選手団に配布されるものと一般用のものがあり、いずれも聖火リレーのトーチがモチーフだ。このペンライトに注目が集まったのは、7月9日のこと。
「HYBEのペンライトの配布について報じた、韓国の情報を発信するネットメディアがHYBEのコメントとして『K-POPから始まったペンライト文化』という文章を掲載したのです」(芸能関係者)
これにすぐさま反応したのが日本のアイドルファンたちだ。「K-POPが流行するずっと前から日本ではペンライトを使っている」とSNS上で怒りの声を上げ、日韓で大論争に発展することに。今回の「ペンライト日韓論争」についてアイドル評論家の中森明夫さんが指摘する。
「コンサートで最初にペンライト文化を広めたのは、西城秀樹さん(享年63)だといわれています。1974年、大阪球場で夜公演のコンサートを控えていた西城さんが、『客席の皆が見えるように懐中電灯を持ってきて』とコンサート前日に呼びかけたそうなんです。それ以降ファンがコンサートにライトを持ち込むようになり、徐々にほかのアーティストのコンサートにも広まったといいます」