芸能

【『踊る大捜査線』続編計画】柳葉敏郎主演スピンオフに織田裕二と深津絵里がいなかった理由 織田裕二には“心境の変化”も

織田裕二と深津絵里と柳葉敏郎

織田裕二と深津絵里は柳葉敏郎主演の『踊る』スピンオフには出なかった(写真は2003年)

 1997年にフジテレビで放送されたドラマ版が最終回を迎えてから27年。2012年に公開された劇場版『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』で完結した『踊る大捜査線』シリーズが約12年ぶりに“再始動”する。柳葉敏郎(63才)が演じる元警察官僚、室井慎次のその後を描いた新作映画2部作が10月と11月に立て続けに公開される。しかし、そのティザー映像には青島俊作刑事(織田裕二。56才)や恩田すみれ(深津絵里。51才)の姿はなかった。2人が再びシリーズに戻ってくることはあるのだろうか──。【前後編の後編。前編を読む

 2012年に『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が完結編として公開された際、織田裕二は「誰ひとり辞めたいとは思っていない」と出演者の気持ちを代弁したが、胸中は複雑だったに違いない。事情を知る映画関係者が明かす。

「織田さんを含む湾岸署のメンバーにとって本来、劇場版の第2作(2003年)を撮り終えた時点でシリーズは終わったようなものでした。老刑事を演じたいかりや長介さんが闘病の末に2004年に亡くなったことで、多くのキャストが放心状態となり、誰もが“いかりやさんがいない湾岸署はありえない”と話していたんです。

 続編を撮りたいフジ側の説得に織田さんたちが折れる形で3作目と『FINAL』が撮影されましたが、もはや現場の気持ちはバラバラ。興行的には成功を収めたものの、前の2作と比べて作品自体の評価は芳しくなかった」

 数多く作られたスピンオフ作品に織田と深津絵里が出なかったのも、いかりやさんの不在がいちばんの理由だとされている。

 織田の心境に変化が見られたのは昨年のこと。これまで長らく主演作品にしか出演しなかった織田が、伊藤沙莉(30才)の初主演ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)で約30年ぶりに脇役に回ったことが、多くの関係者を驚かせた。

「織田さんは劇中で青島刑事を彷彿とさせる緑のロングコートを羽織り、裁判所の執行官として執行補助者の伊藤さんを指導する役を熱演しました。『踊る~』シリーズでいかりやさんが演じた老刑事と重なるところがあり、織田さんが年齢を重ねた青島刑事を意識していることは明らかでした」(ドラマ関係者)

『FINAL』が公開された際、織田は「青島を定年まで演じたい」と語っていた。公務員の定年延長で警察官の定年は段階的に引き上げられているものの、青島刑事がいまも警察を辞めていなければ、数年後に定年を控えた年齢に差し掛かる。出世欲がまるでなく、自分の信念を貫く青島刑事が、どういう立場で組織にいるのか。『シッコウ~』の演技は、その後の湾岸署を見たいというファンの声への織田なりのアンサーだったとも受け取れる。

関連記事

トピックス

寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
小室眞子さん第一子出産で浮上する、9月の悠仁さま「成年式」での里帰り 注目されるのは「高円宮家の三女・守谷絢子さんとの違い」
週刊ポスト
TUBEのボーカル・前田亘輝(時事通信フォト)
TUBE、6月1日ハワイでの40周年ライブがビザおりず開催危機…全額返金となると「信じられないほどの大損害」と関係者
NEWSポストセブン
ラウンドワンスタジアム千日前店で迷惑行為が発覚した(公式SNS、グラスの写真はイメージです/Xより)
「オェーッ!ペッペ!」30歳女性ライバーがグラスに放尿、嘔吐…ラウンドワンが「極めて悪質な迷惑行為」を報告も 女性ライバーは「汚いけど洗うからさ」逆ギレ狼藉
NEWSポストセブン
夏の甲子園出場に向けて危機感を表明した大阪桐蔭・西谷浩一監督(産経ビジュアル)
大阪桐蔭「12年ぶりコールド負け」は“一強時代の終焉”か 西谷浩一監督が明かした「まだまだ力が足りない」という危機感 飛ばないバットへの対応の遅れ、スカウティングの不調も
NEWSポストセブン
田中圭の“悪癖”に6年前から警告を発していた北川景子(時事通信フォト)
《永野芽郁との不倫報道で大打撃》北川景子が発していた田中圭への“警告メッセージ”、田中は「ガチのダメ出しじゃん」
週刊ポスト
TBS系連続ドラマ『キャスター』で共演していた2人(右・番組HPより)
《永野芽郁の二股疑惑報道》“嘘つかないで…”キム・ムジュンの意味深投稿に添付されていた一枚のワケあり写真「彼女の大好きなアニメキャラ」とファン指摘
NEWSポストセブン
逮捕された不動産投資会社「レーサム」創業者で元会長の田中剛容疑者
《無理やり口に…》レーサム元会長が開いた“薬物性接待パーティー”の中身、参加した国立女子大生への報酬は破格の「1日300万円」【違法薬物事件で逮捕】
週刊ポスト
2日間連続で同じブランドのイヤリングをお召しに(2025年5月20日・21日、撮影/JMPA)
《“完売”の人気ぶり》佳子さまが2日連続で着用された「5000円以下」美濃焼イヤリング  “眞子さんのセットアップ”と色を合わせる絶妙コーデも
NEWSポストセブン
話題のAIビデオチャットアプリ「Castalk(キャストーク)」
「リアルだ…!」グラビアアイドル・森咲智美と2人きりで「ふれあいタッチ」も AIアバターアプリ「Castalk」を男性記者が体験してみた
NEWSポストセブン
石川県を訪問された愛子さま(2025年5月18日、時事通信フォト)
「バッグのファスナーをすべて開けて検査」愛子さま“つきまとい騒動”で能登訪問に漂っていた“緊張感”
NEWSポストセブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さんが第1子出産》小室圭さんが母・佳代さんから受け継ぐ“おふくろの味”は「マッシュポテト」 関係者が明かす“佳代さんの意外な料理歴”とは
NEWSポストセブン
群馬県草津町の黒岩信忠町長、町長からわいせつ被害を受けたという嘘の告訴をした元町議の新井祥子被告
「ずるずるずるずる、嘘を重ねてしまいました」…草津町長への“性被害でっち上げ” 元女性町議が裁判で語った“発言がどんどん変わった理由
NEWSポストセブン