コワモテに鋭い三白眼で迫る怪演──。ひとクセある役で数多くの作品に出演し、名バイプレイヤーとして鳴らした元俳優の新井浩文(45)。彼の俳優人生は、2019年2月の逮捕で一変した。強制性交罪で懲役4年の判決を受け、静岡刑務所に収監された新井は演技の世界から姿を消した。
「新井さんは友人と飲食後に帰宅し、自宅で派遣型マッサージを利用。その際、30代女性に対して頭を押さえ付けるなど無理やり性交した強制性交の容疑で逮捕されました。同月に保釈されましたが、当時の所属事務所から解雇されています」(スポーツ紙記者)
2019年12月、東京地裁で懲役5年とした一審判決後に新井は被害女性に慰謝料300万円を支払い、和解を成立させている。このことが考慮され、2020年12月に東京高裁で1年の減刑となり、懲役4年が確定した。
刑務所に収監された新井の刑期満了はもう少し先だが、すでに出所しているという。新井の知人が語る。
「出所後は古くから友人だった降谷建志さんがボーカルを務めるDragon Ashのライブに駆け付けていました。会場では久しぶりに再会した仲間らとライブを楽しんだそうです。特に変装はしていないようですが、誰も彼に気付く人はいないようですよ」
7月下旬の夕方過ぎ、東京から離れた郊外の街に、新井の姿はあった。黒いハットを目深に被り、Tシャツにサンダルというラフな服装だ。以前とは別人のように、衣服がダボダボに見えるほど痩せている。彼は今、何を思うのか。記者が声をかけると、新井は静かに語り始めた。
──新井さん、今はどんな心境でしょうか。
「いや、特に……仮釈放中なんで、何もお話しできないんですよ」
──心配されているファンや、関係者の方にはどんな思いですか。
「それは、(ファンや関係者にコメントを出す等)やるとしたら、(刑期が)満期になったらやろうと思ってますので。仕事で迷惑をかけた方もいるので、それは(周りの人と)相談してですね」
──現在はどんな生活をされていますか?
「保護観察の遵守事項に従う感じで過ごしています。ごめんなさい、ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど。満期までは話さないという保護観察の人との約束なので、今は話せないんですよ」