夏季五輪の熱狂のさなか、注目を集めたウィンタースポーツ選手がいた。ノルディックスキー・ジャンプ女子で平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(27)だ。開会式が行なわれた7月27日、インスタグラムのストーリーズに、サングラスをかけた黒ビキニ姿の写真を投稿。〈セクシー〉〈すっごいかわいくなった〉とネット上の注目を集めた。
「海辺の岩場に座った高梨のビキニは大胆に背中や肩を見せたデザインで、大ぶりなピアスや指輪、ブレスレットを着用していました。脚光を浴び始めた素朴な10代の頃から成長するにつれ、メイクや美容への関心を高めてきた。
近年では韓国風のメイクや、背中がざっくりと開いた衣装の写真をSNSに投稿して話題となったこともありましたが、水着姿を見せたのは今回が初めて。それもあって反響が大きかったのでしょう」(スポーツ紙記者)
今回の投稿のタイミングがパリ五輪の開会式当日だったため、一部ではなぜこのタイミングだったのかと訝しむ声もあった。
「やめることをずっと考えていました」と語った2年前
高梨は2022年の北京五輪で、スーツ規定の違反により混合団体を失格となり、大会後のインタビューでは〈オリンピック直後はやめることをずっと考えていました。そのことばかり考えて自分と葛藤していました〉(「Number Web」2022年11月12日配信)と明かしていた。
だが、競技を続行するうちに前向きな姿勢を取り戻し、いまは2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪出場に向けて調整を続けているという。別のスポーツ紙記者が語る。
「今年2月のW杯ジャンプ女子個人第14戦で2位に入った。表彰台に立つのは2011~2012年シーズン以来、13季連続となります。高梨さんは『思ったことを体現できた。来季に繋がる』と自信をのぞかせるコメントをしていました。このタイミングで“バズる”写真を投稿したのは、冬季五輪を目指す自分にも目を向けさせたいという思いがあったのかもしれません」(別のスポーツ紙記者)
スキージャンプでも、ファッションや美容の話題でも大きな“跳躍”を見せてほしい。
※週刊ポスト2024年8月16・23日号