日本人選手のメダルラッシュが続く「パリオリンピック2024」。テレビ局や芸能プロダクションはキャラクターのいいメダリスト争奪に早くも動き始めている。
いまのところ最大の注目株は、既に帰国している「スケートボード女子ストリート」吉沢恋選手だ。『ぽかぽか』(フジテレビ系)や『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)などに連日生出演し、坂上忍やハライチの岩井勇気らタレントからの容赦ない質問にスラスラと答える様子に、スポーツ番組はもちろん、トークバラエティなどのスタッフらが色めき立っている。
「堂々としていて、振る舞いが大人びていて、とても14歳とは思えない。頭の回転が速く、身振り手振りをテレビのサイズや制限時間内に収めてくれるのには本当に驚きです」(テレビ関係者)
女性スタッフたちからは、今大会で4つのメダルを獲得した「体操男子」の岡慎之介選手が「カワイイ」。「総合馬術団体」の“初老ジャパン”「イケオジ認定」などという意見が挙がっている。
こうした選手たちは、これから年末まで、あらゆる番組から声がかかるだろうし、金メダリストは来年の正月番組のスペシャルゲストとして「もう仕込み始めていいだろう」(バラエティ番組スタッフ)という人たちだ。
芸能プロダクションもメダリスト獲得に参戦か
同時に動き出すのは、アスリート枠、文化人枠として彼らを迎え入れたい芸能プロダクションである。
アスリートの受け皿を作った元祖といえば、「ホリプロ」のスポーツ文化事業部。1992年、サッカー元日本代表の武田修宏氏のためにできた部署だと言われ(武田氏は2022年3月31日付で退社)、現在も、野球の宮本和知氏、岩本勉氏、水泳の宮下純一氏、サッカーの槙野智章氏らが所属し、テレビ番組の露出が際立っている特徴をもつ。
「つい最近、和田アキ子さんのチーフマネジャーとしても有名だった男性がスポーツ文化部の担当になったので、ますます、その傾向は強まると思います」(バラエティ番組担当プロデューサー)
同じく大手プロダクションの「ワタナベエンターテインメント」には、バレーボールの川合俊一氏、水泳の鈴木大地氏、バスケットボールの馬瓜エブリン氏、野球の岡島秀樹氏、サッカーの岩清水梓氏らが所属している。
「パリ五輪開催前、『ぽかぽか』や、Eテレの『ウェルカム!よきまるハウス』などに出演し、トークの巧さやルックスの良さにネットが沸いたのは水泳の入江陵介さんでした。多くの業界関係者が所属事務所の検索に走ったと思うのですが、なんと、『アミューズ』でした。陸上の桐生祥秀氏や、バレーボールの竹下佳江氏や柳田将洋氏も所属しています」(同)