系列局をあげて取り組んできた日本テレビの大型チャリティー番組『24時間テレビ47』が8月31~9月1日に放送される。1978年から続く名物番組だが、存続が危ぶまれる窮地に陥った。原因は日本テレビ系列局の幹部による「寄付金着服」だった。
昨年11月、鳥取県の日本海テレビジョン放送は、『24時間テレビ』の寄付金などを着服していたとして、元経営戦略局長(54)の懲戒解雇処分を発表した。その後、同社の西嶌一泰社長は「警察に届け、被害を全額弁済させた」とのコメントを出している。
7月22日、鳥取県警は元局長を業務上横領の疑いで書類送検。県警発表によると、元局長は2017年8月から昨年9月まで寄付金と会社の資金合わせて600万円余りを、30回以上にわたり自分の口座に入金。「私的に使った」と容疑を認めているという。
『24時間テレビ47』の放送について朝の情報番組『ZIP!』で告知した際、同局の水卜麻美アナ(37)が寄付金着服について謝罪する姿が物議を醸した。
「水卜アナは『皆様からの信頼を裏切ってしまう行為です。改めて心よりお詫び申し上げます』と頭を下げた。局内でも『彼女だけが矢面に立つのはおかしい』と批判の声が上がった」(日テレ社員)
元局長についてはその後の消息が報じられていないが、どうしているのか。本誌『週刊ポスト』が実家を訪ねると、父親が近況について語ってくれた。事件前から実家で両親と同居していたという。その暮らしぶりについてこう明かす。
「息子は東京に所帯を持っていて勤めがこちらの局だったので、ずっとおります。(息子が)家族と今はどうなのかわかりません。まさかと言ったら世間様に申し訳ないが、そんなことをしているとは気づかなかった。たまにパチンコ屋からDMが届くくらいでした」