芸能

《マツコもかつて絶賛》フワちゃんはコンプラ時代に「ちょうどいい嫌われ役」だった? イチYouTuberからテレビ界で “何をしても許される存在”になるまで

SNSの投稿が炎上し、話題となったフワちゃん

SNSの投稿が炎上したフワちゃん

 YouTuberとして人気に火がつき、テレビでも見ない日はないほどのブレイクを果たしたフワちゃん。個性的なキャラクターが支持される一方で、度を超えた破天荒ぶりは賛否両論だったといえるだろう。そして8月上旬のSNSでの投稿をきっかけに、ラジオ番組やCMから降板することになっった。そんなフワちゃんがテレビで求められ続けてきた理由について、有名人批評に定評があるライターの仁科友里さんが昨今の芸能界事情を踏まえながら分析する。

 * * *
 タレント·フワちゃんによる、X(旧ツイッター)での芸人・やす子さんに対する不適切なリプライ。フワちゃんはやす子さんとの間に確執はなく、操作ミスにより投稿してしまったと不測の事態であることを主張していますが、その代償は高くついたようです。ニッポン放送はフワちゃんがパーソナリティーを務める「フワちゃんのオールナイトニッポン」の降板を発表、Google Japanはフワちゃんが出演していた、スマートフォン「Googleピクセル」のCM動画を非公開にしました。やす子さんをいじめていたという疑惑を払しょくできなかったフワちゃんに、ますますネットは炎上。とうとうフワちゃんは休業を発表します。

 仕事への影響ははかりしれませんが、私が驚いたのは、来春から使われる予定だった中学の技術·家庭(家庭分野)の教科書から、フワちゃんの写真が削除されることになったというニュースなのでした。フワちゃんは「自分らしさや個性を表す例」として、掲載される予定だったそうです。義務教育の教科書に、フワちゃん。これは少々大げさに言えば、フワちゃんの個性を、文科省が好ましいものとみなしたということでしょう。YouTuberから、教科書へ。短期間にここまで出世を遂げたタレントというのは、他にいないのではないでしょうか。そこで、今回は、フワちゃんブームはなぜ起きたのかについて考えてみたいと思います。

自信を喪失するテレビ界の人たち

 最近のテレビ界には、あまりいいニュースが聞こえてこないと言えるのではないでしょうか。テレビを見る人が減っているというニュースはたびたび耳にしますし、2022224日付「日本経済新聞」によると、インターネットの広告費は、新聞、雑誌、ラジオ、テレビのマスコミ4媒体の広告費を上回ったそうです。一方、オンライン動画共有サービス、YouTubeチャンネルは高い視聴回を叩きだし、フワちゃんのようなスターを生み出します。自分たちはプロだ、面白い番組を作ってきたという自負のある芸能人もしくはテレビマンほど、この結果に驚いたのではないでしょうか。そのうちのひとりが、マツコ·デラックスさんのような気がするのです。

関連記事

トピックス

隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(時事通信フォト)
《「心神喪失」の可能性》ファストフード中学生2人殺傷 容疑者は“野に放たれる”のか もし不起訴でも「医療観察精度の対象、入院したら18か月が標準」 弁護士が解説する“その後”
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと住所・職業不詳の谷内寛幸容疑(右・時事通信フォト)
〈15歳・女子高生刺殺〉24歳容疑者の生い立ち「実家で大きめのボヤ騒ぎが起きて…」「亡くなった母親を見舞う姿も見ていない」一家バラバラで「孤独な少年時代」 
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《広末涼子が釈放》「グシャグシャジープの持ち主」だった“自称マネージャー”の意向は? 「処罰は望んでいなんじゃないか」との指摘も 「骨折して重傷」の現在
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト