8月19日発売の「週刊ポスト」は、激震が懸念される南海トラフと永田町、さらに毎日の食卓にも迫る危機を深掘りした調査報道スペシャル合併号。本誌で何度も大地震を予知してきたMEGA地震予測は、宮崎沖M7.1も的中。さらに、東日本大震災の直前と同様の危険な兆候もキャッチした。専門家は富士山噴火と流通網の寸断にも警鐘を鳴らす。政界では「増税メガネ2号」ではないリーダーを求めるマグマが動き始めた。相場の読み方、スポーツ界・芸能界のスクープ情報も目白押しの一冊です。
今週の見どころ読みどころ
◆<警告リポート>WHOの方針に逆行する「日本の食パン」204商品の実名リスト
日本人には「国産の食品は安全」という神話がある。しかし、それは間違いだ。中国の一部食品のようなずさんで悪質な偽装、不衛生、不正などはレアケースかもしれないが、肝心かなめの健康への思想が疑われるケースが発覚した。WHOが「食品への使用を全廃すべき」と警告し、欧米先進国の多くが規制に乗り出しているトランス脂肪酸は、心疾患や脳卒中、認知症との明確な関連が多くの研究で判明している。しかし、なんと日本では使用量の規制もなければ、パッケージへの表示義務もなかったのである。規制当局は取材から逃げ回り、メーカーは「ホームページで公表しているから十分」という態度。その取材の全貌と、同成分を含む204の商品リストを公開する。
◆<南海トラフ・クライシス>MEGA地震予測が弾き出した「次の警戒エリア」
本誌上などで大地震を予知・的中し続ける同予測では、宮崎地震の危険も事前に警告していた。それだけではない。東日本大震災の直前と同様に、幅広い地域で地盤が少しずつ沈降するという看過できない兆候が見られていたのだ。南海トラフへの警戒が必要なのは当然だが、同予測では直近の観測データから東北、北海道、北信越にも注意を促す。
◆<インタビュー>水前寺清子がまさかの告白「三百六十五歩のマーチは歌いたくなかった」
デビュー60周年を迎えた歌謡界のレジェンドに、長きにわたる芸能生活の思い出と秘話を聞いた。最初の東京オリンピックの開催と同時期にデビューするやいなやスターダムに駆け上がったチータは、5年目に出会う『三百六十五歩のマーチ』を聞いたとたん、「歌いたくない」と拒んだという。のちには女優としても活躍するが、その端緒となった石井ふく子作品への出演もやはり断り続けたという。なぜだったのか、そして成功した秘訣は?
◆<さらば増税メガネ>総裁選で小泉進次郎は「自民党をぶっ壊す」のか
岸田首相は退陣表明の会見で、以前から退陣を心に決めていたようなことを言ったが、最後まで本音で語らない不誠実をさらしたと言うほかない。事実は、党内で「再選阻止」の嵐がやまず、追い詰められて首を差し出したにすぎない。これで総裁レースは石破茂氏や高市早苗氏を中心に展開される見通しとなったが、意外にも、これまで「経験不足で実力不足」と鼻にもかけられなかった小泉進次郎氏が、ここにきて期待を集めている。キーワードは「財務省の傀儡になるか、ならないか」だという。父譲りの無鉄砲で「自民党をぶっ壊す」ことができるのか、実相を取材した。
◆<スクープ撮>ヤクルトの新・守護神が熱投の夜に助手席に乗せた美女
研究熱心さと堪能な英語で知られるヤクルトの若き守護神・木沢尚文のびっくりデートをとらえた。スタイル抜群のお相手とは、かなり親密な様子で……。
◆<本誌調べ>日本企業の役員報酬「2億円超え」のトップ200リスト
東京商工リサーチの協力を得て、最新の高給取り役員を調査した。トップに輝いたセブン&アイ・ホールディングスのジョセフ・デピント専務の年間報酬は77億3200万円。リストの200人は全員が2億7000万円超えと、いよいよ欧米並みの高額報酬が定着してきたことがうかがわれた。ランクインした経営者たちの素顔を取材すると、ラガーマンつながり、ゴルフ・フリーク、節約家の伴侶など、個性豊かなエピソードが集まった。
◆<こっちもうらやましい!>実業家として大成功した「こじはる」の17億円臨時収入
AKB48を卒業し、自ら立ち上げたアパレルメーカーを大成功させてきた小嶋陽菜。単なる「冠」ではなく、デザインはもちろん事業管理や社員採用にまで深く関わって育ててきた会社を、このたび身売りすることになった。こじはるに入る売却代金はなんと17億円!
◆<熱狂は続く>パリに挑む日の丸パラリンピアンと用具メーカー
メダルラッシュに沸いたオリンピックは幕を閉じたが、8月28日にはパラリンピックが開幕する。車いすテニスの小田凱人ほかメダルが期待される日本人も多いが、パラならではのもう一つの闘いが選手を支える用具の開発だ。日本人選手とメーカーの奮闘を追った。
◆新NISAはどうする!? 乱高下する株式市場を「億り人」たちはどうしのいだか
新NISAをきっかけに、この1年以内に投資を始めたという人は多い。その記念すべき初年度に過去最大級の相場の暴落と急騰を経験して動揺しないはずはない。しかし、投資のベテランたちは焦っていなかった。デイトレード、配当狙い、長期保有など、それぞれの戦略で大荒れ市場に対処した成功者たちのテクニックと信念を聞いた。
◆本誌常連のぽっちゃりライターが「噂の内臓脂肪減少薬」を3か月飲んでみた
野球はじめ幅広いジャンルで突っ込んだリポートを寄稿するノンフィクションライター・柳川悠二氏は、40代後半に差し掛かってお腹の脂肪がヤバイことになってきた。身長168センチ、体重は97.3キロ。腹囲は122センチあった。4月に大正製薬が発売した内臓脂肪減少薬「アライ」は、処方箋なしで薬局で買えると評判になった(購入時に薬剤師による指導などはある)。柳川氏はアライを3か月間、飲んでみた。すると、本誌編集部でも評判になるほど体形が変わり、体重は87.5キロ、腹囲は97センチに! もちろん、薬だけに頼ったわけではなく、食事や運動にも気を配ったが、この劇的な変化には刮目せざるを得ない。同氏のリポートでは、「放屁問題」「便漏れパッド」など、経験者ならではの苦労も赤裸々に明かされた。
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