佳子さま(29)が公務で13年ぶりに福島県を訪れた。8月10日、猪苗代町で開かれた「第13回日本アグーナリー(国際障がいスカウトキャンプ大会)」に参加。翌11日には一昨年に全線運転再開したJR只見線を視察した。
一連の公務で話題になったのが、佳子さまのファッションだ。特に11日に着用したイヤリングのブランドに注目が集まったという。
「複数の小さなパールを丸いフォルムであしらった特徴的なイヤリングです。これが人気ブランドでかつて販売されていたイヤリングの商品に似ていると噂になっているんです。もし本当に一緒であればですが、価格は2500円前後と手頃なアイテム。ネット通販でも販売されていました」(ファッション業界関係者)
今、ファッション界では「佳子さま売れ」と呼ばれる現象が起きている。
最近も国内ブランド「セルフォード」の水色ワンピースに注文が殺到。今年5月にギリシャを訪れた際に着用したもので、その姿が報じられたことがきっかけだった。同ブランドの店舗スタッフによると「報道後多くのお問い合わせをいただき、在庫がなかったためオンラインショップ限定で受注再生産が決まった」という。
皇室御用達はいつの時代にも人気だが、皇室ファッションに詳しい研究者の青木淳子氏(歴史文化学)は「“佳子さま売れ”は異質」だという。
「佳子さまはSNS上で気品を求める若い女性たちのファッションリーダーになっていて、服のブランドも報道後、すぐに特定されています。しかも、これまでは皇室御用達=高級品というイメージでしたが、佳子さまの場合はセルフォードのワンピースで3万円弱と、若い女性でも少し背伸びすれば手が届くような価格帯の既製服をお召しになることが多い。しかも、ネットで買えるものが多いので、全国から注文が殺到するのです」
このことはファッション界だけでなく、皇室にとっても効果的だという。
「最近では宮内庁がSNSを始めるなど、若者への情報発信に努めていますが、『佳子さま売れ』は何よりのアピールになっています」(同前)
※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号