芸能

《自ら役員候補をヘッドハント》小嶋陽菜、17億円でアパレル事業売却 ブランド普及のために次の一手を打つ「実業家」としての手腕

アパレルデザインだけでなく経営にもコミットしている小嶋陽菜(時事通信フォト)

アパレルデザインだけでなく経営にもコミットしている小嶋陽菜(時事通信フォト)

 今や肩書きは「元国民的アイドル」ではなく、立派な「実業家」だ。元AKB48の「こじはる」こと小嶋陽菜(36)が、自身が代表を務めるアパレル企業「heart relation(ハートリレーション)」の株式51%を売却すると発表した。金額は16億9200万円。買収したのは同じくアパレルの「yutori(ユトリ)」で、今後は同社の傘下に入り、協業していく。

 小嶋が2019年に設立したハートリレーション社は、30代女性向けの普段着や下着の販売が当たり、業績は右肩上がり。2023年12月期決算は売上高約30億円を誇る。投資家のヴィヴィアン西木氏が言う。

「小嶋さんは“お飾り”にならず、アパレルデザインだけでなく経営にコミットしている点がほかの芸能人アパレルと大きく違います。中核ブランドの『Her lip to(ハーリップトゥ)』は店舗を持たない通販専門で、若い女性に大人気。4月からは最大手通販サイト『ZOZO TOWN』でも販売を始めました。ユトリ社の社長はzozo傘下にいて通販事業に長けており、小嶋さんのブランドにさらなる伸びしろを感じたのではないか」

いまや社員は100人規模に

 ブランドのローンチから7年、会社設立5年というタイミングでの株式の譲渡に対して、ネット上では小嶋の利益確定を称賛する声が多く見られたが、経済ジャーナリストの和島英樹氏はこう語る。

「ブランド価値が高い時期に大手と資本・業務提携を結んだことは今後に向けたベストな判断だと思います。恐らく、小嶋さんは早期資金回収が目的というより、協業することによってより自社ブランドを普及するための“次の一手”を打ったのだと私は思います」

 近年、小嶋だけでなく元アイドルや俳優、スポーツ選手の「アパレルブランド」設立が相次いでいる。だが、一時は年商10億円超といわれた梨花(52)が2019年に自身のブランドの全店舗を閉鎖したように浮き沈みが激しい世界だ。そうしたなかで順調に規模を拡大できたのは、小嶋の「人材確保」の手腕が大きいとファッション業界関係者は語る。

「ブランド立ち上げ当初はスタッフが6~7人しかいませんでした。それが今や社員だけで約60人、総勢100人規模になっているそうです。小嶋さんは“会社は人が大事”という思いから、自ら採用面接に立ち会って人材確保に向き合ってきた。希望者を迎えるだけでなく、役員候補を探していた際にはサイバーエージェント子会社の元社長に自ら『会って話がしたい』と連絡を入れてヘッドハントしたそうです」

 創業者として大金を“フライングゲット”し、今後もユトリ社とともにブランドを大きくする野心を持っているようだ。

※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン