国内

【子どもの連れ去りが多発】「公園は安全」は大間違い 「だれでもトイレ」にも危険あり 犯罪学の専門家が指摘する「犯罪者が狙うポイント」

西宮女児誘拐事件の連れ去り現場。誰でも自由に通り抜けできる「入りやすい」場所だ

西宮女児誘拐事件の連れ去り現場。誰でも自由に通り抜けできる「入りやすい」場所だ

 今年の8月4日に、北海道北斗市の公園で、未就学の女の子が見知らぬ男に性的暴行を受けた事件が発生した。女の子は午後3時ごろに母親と一緒に公園に遊びにきていたが、女の子が1人になったタイミングで、犯行に及んだとみられている。

 また、2011年に熊本県熊本市で当時3歳の女の子が行方不明になり、翌日に遺体で発見された事件では、犯人はスーパーマーケットのトイレで女の子を殺害。リュックサックに入れ、その場を離れ、近くの排水路に遺棄したことがわかっている。

 公園やスーパーマーケットといった、人目がある場所で、保護者が同伴していても安心してはいけない。公園や商業施設に潜む“危険”と“防犯策”を、犯罪学を専門とし、『子どもは「この場所」で襲われる』などの著書がある小宮信夫教授が解説する。

 * * *

日本の公園は危険がいっぱい

 日本では公園とトイレは最も危険な場所です。

 日本の公園は、誰もが自由に出入りできる空間として設計されています。海外でも 公園は基本的に誰もが自由に出入りできますが、中の構造が違っています。欧米では広々とした公園でも遊具を一か所に集め、その周囲をフェンスで区切ってあります。そうしておけば、そこに大人がいたら目立つので犯罪者は近づけません。

 加えてフェンスの外側には、遊具を背にするようにベンチが置かれている場合もあります。犯罪者はターゲットを定めようと、周囲から子どものほうに顔を向けます。すると、保護者と目が合ってしまうので、犯罪者はこうした場所を連れ去り現場には選ばなくなります。遊具に向くようにベンチが置かれている日本とは対照的です。

関連記事

トピックス

沖縄を訪問された愛子さま(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
天皇ご一家が“因縁の地”沖縄をご訪問、現地は盛大な歓迎ムード “平和への思い”を継承する存在としての愛子さまへの大きな期待 
女性セブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「王・長嶋・金田座談会」を再録 2000年の夢のON対決にミスターが漏らした「ボクはもう御免。ノーサンキューだね。2度とやりたくありません」の真意
週刊ポスト
「寂しい見た目」の給食に批判が殺到(X /時事通信フォト)
《中国でもヤバい給食に批判殺到》ラー油かけご飯、唐揚げ1つ、「ご飯にたまご焼きだけ」と炎上した天津丼…日本・中国で相次ぐ貧相給食の背景にある“事情の違い”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン