“家事をしない女性”から“悪女”に転身だ。8月30日、10月期のドラマ『わたしの宝物』(フジテレビ系)で、松本若菜(40才)が主演を務めることが発表された。同作は妊娠を望んでいるものの夫婦仲が冷え切っている主人公が、ひょんなことから幼なじみとの子を宿してしまい、苦渋の末に夫の子だと偽って出産し、育てていくというストーリー。松本といえば、現在放送中のドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)でも主演を務めているため、2クール連続の主演となるわけだが──。
「多忙なスケジュールを強いられる連ドラの主演を2クール連続で務めることはめったにあることではありません。ましてや松本さんは『西園寺さん〜』がプライム帯(19〜23時)のドラマ初主演。
2作も主演が続くのには、素直に喜べない事情があるといいます。実は『わたしの宝物』は当初ほかの女優さんで企画が進行していたものの、撮影直前になって急きょ松本さんにお鉢が回ってきたというのです。いわば、彼女は“代打”なんです」(テレビ局関係者)
異例の突然のオファーだったが、松本は同作への出演を快諾。その背景には、自身が暗黒期と振り返る長い下積み時代があった。2007年に22才でデビューするも、鳴かず飛ばずの日々が続いた松本。俳優業では生計を立てられず、30代前半まで飲食店でアルバイトをしていたという。
「松本さんは2022年に放送されたドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で大ブレークを果たします。いまは『俳優業をしたくて仕方がない。巡ってきたチャンスを手放すという選択肢はない!』と、ド根性を見せているそうです」(芸能関係者)
松本に主演が決定するや否や、急いで広告のポスター撮影や衣装合わせが行われたという。
「当初主演を務める予定だったのは、悪女の演技に定評がある女優Aさんでした」と話すのは、ある制作会社関係者だ。