秋篠宮家の次女・佳子さま(29)が公務のなかで手話を披露して注目を集める機会が増えている。
8月18日に高校生の手話によるスピーチコンテストに出席。さらに、9月22日にも「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」出席のため、鳥取県訪問が決まっている。海外でも昨年11月のペルー、今年5月のギリシャ訪問の際に相手国の言語の手話を披露した。
「訪問前にギリシャ語の会話とともに手話を学び、公務へ臨まれたそうです。そもそも佳子さまが手話に関心を持たれたのは、紀子さまが皇室に入られてから数十年にわたって手話を学ぶ様子を近くでご覧になっていたからです。
ご自身が皇族として果たすべき役目を模索するなかで、独自のライフワークとして見出されたのが聴覚障害者に関わるご公務であり、2021年の『全日本ろうあ連盟』非常勤嘱託社員としての就職だったのではないでしょうか」(宮内庁担当記者)
佳子さまの手話の実力はどれほどなのか。聴覚を失ったヒロインを柴咲コウ(43)が演じたドラマ『オレンジデイズ』(2004年、TBS系)や吉高由里子(36)主演で昨年放送された『星降る夜に』(テレビ朝日系)で手話を監修した手話通訳士の南瑠霞氏が言う。
「手話には言葉を声に出しながらそれに合わせて手話単語を表現する『日本語対応手話』と、ろうの方々が伝統的に使ってきた『日本手話』が存在し、それぞれ文法が異なります。一般的に、聞こえる人は日本語対応手話を使う傾向があり、両方を覚えるのは難しい。ですが佳子さまのスピーチやご交流時の様子を拝見すると、状況に応じて両者を見事に使い分けていらっしゃいます」
手話の普及にも貢献しているのだという。
「手話を使う方々の間で、佳子さまはアイドルのような存在になっています。国内で手話を学ぶ人の裾野を広げる大きな後押しになるだけでなく、海外の手話にも取り組まれる姿は、手話を学ぶ私たちの視野も広げてくれます」(同前)
皇后・雅子さまは海外公務で6か国の言語を操る姿が注目されたが、佳子さまは各国の手話を通じて世界の舞台でさらに活躍することになるのか。
※週刊ポスト2024年9月20・27日号