一度聞いたら忘れられない“ゆらぎの声”で、俳優やナレーターとして活躍した森本レオ(81)。アニメ映画の舞台挨拶を最後に2年ほど表舞台から遠ざかっている森本の行方をNEWSポストセブンが取材すると、彼は愛知県にいる家族のもとに帰るでもなく、住み慣れた東京・高円寺で“終活”を満喫していた。
取材班が森本を目撃したその日、彼は女性と一緒に温泉施設を訪れていた。その後、1人で喫茶店に移動し、新聞に目を通すなどして休憩。店から出てきた森本にNEWSポストセブンが声をかけると、「もう、雑にダラけてますからね。本当にありがたい人生だったと思います」と達観したように話した。無精髭を生やし以前よりもワイルドな雰囲気になった森本は、人生を振り返りながら、自身の恋愛を語った——。
『女性セブン』が森本の“不倫同棲”を初めて報じたのは、2002年の4月のこと。当時森本は報道後の記者会見で「(男女の関係は)異文化交流みたいなもの」とコメントするなど、独特の男女観は大きな話題を呼んだ。一緒に行動していた女性との関係は……そして家族と離れて暮らすなか、現在はどういった男女観を持っているのだろうか。
——現在、恋愛はどうですか?
「あのね、前立腺の手術をしたから、性腺も切っちゃったんですよ。もう男でも女でもない、ただの亡霊みたいになってますね。思い出として存在はしているけど、もう女性に野心はありません。
僕は今、人間の歴史を知りたいんです。結局僕が人とか女性とかと繋がろうとしていたのは、その向こう側にある歴史に惹かれてたんじゃないかなと思います。今も、男と女は異文化交流だと思っていますよ。この人の先祖はチベット高原を超えて来たのかなとか、氷河の上を必死に歩いて来たのかなとか。そういうことばかり考えてるんですけど、当時も無意識にそれを探ってたんじゃないかなあ」