集まった9人の男性の恋愛対象は、男性。彼らの思いはただひとつ。「ここで、かけがいのない“ボーイフレンド”に出会いたい」────約1か月もの間、海の近くに佇むビーチハウスで生活をともにしながら、コーヒーハウスを運営するという特別な夏が始まった。Netflixで世界独占配信されている、日本初の男性同士の恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』。その出演者が、想定外の連続だった「配信後」を明かす。【前後編の後編。前編を読む】
番組内で同じ日に3人から思いを告白されるなど、最もモテていた料理人・カズト(27才)が前編のインタビューで明かしたのは、自身が働く東京の和食料理店に世界中からファンが遊びにきてくれるという嬉しい悲鳴だったが、配信後、彼には大きな誤算があったようだ。
「実家は新潟で、農家をやっています。自分のセクシュアリティについて、母親には話していましたが、実は父親にはずっと明かしていなかったんです。なので、自分の中では、お盆に帰った際に、番組のことが話題に上がったタイミングで告白しようと思っていました。
配信後は、地元の友達や幼馴染からも嬉しいメッセージをもらったので、当然両親も見ているはずだと思い、8月、意を決して帰省しました。でも一向に番組の話題にはならない。母親に尋ねると、父親は『ボーイフレンド』を見ていなかったんです。
周囲から噂で聞いたり、言われたりすることがあるのではと思っていたのですが、それすらもなかったということがわかりました。ということで、まだ父親には話せていない状況です」(カズト・以下同)