「上から人が飛び降りた」──9月20日の午前3時50分ごろ、日本一の繁華街、新宿・歌舞伎町で119番通報があった。ホテルの敷地内などに10~20代の男女2人が倒れていたが、搬送先の病院で2人とも死亡が確認された。
「2人はビジネスホテルの外階段から転落したとみられています。今月1日にも、同じホテルの外階段から男女が転落して死亡事故が発生しています。未明の時間とはいえ、周囲は騒然としたでしょう。ホテル側も対策を早急に取る必要があると思います」(全国紙社会部記者)
相次ぐ、若者の自死を防ぐ術はないのか。亡くなった男性Aさんとその恋人とみられるB子さんは、いわゆるトー横界隈を出入りしており、2人のものとみられるSNSには不穏な、悲痛な訴えともとれる投稿が相次いでいた。
Aさんが関わっていた事件
悩み苦しんでいた2人の周りには、彼らを止める人間がいなかったのだろうか。2人を知るトー横関係者が話す。
「Aさんは二十歳前後です。いつもジャージやパーカーなど、ダボっとした格好をしています。薬物を使用していることを匂わす投稿をSNSでたびたびしていました。家や身寄りはないと思います。お金のないキッズがよくやるホストの体験入店もしていた。しかし、日銭は稼げるんですけど結局、続かないんですよね。
2022年11月に、トー横のキッズ達に炊き出しなどの支援をしていた歌舞伎町卍会の総会長“ハウル”が死亡したことを知ったAさんが泣いていたのも印象に残っています」