最後はジジイ、ババアばかりになった『赤い霊柩車』
『赤い霊柩車』シリーズは楽しかったけど、長く続きすぎましたね。それだけ視聴者の反応がよかったということでしょうけど、贅沢を言うようだけれども、出演者は最後はジジイ、ババアばっかりになっちゃいました。
最後の作品の4、5本は、私はいくら台本を読んでもセリフが入らなくて(覚えられなくて)、減らしてもらっていました。なぎちゃんに「セリフが出てこなかったらごめんね」と言うと、「私こそ、ですよ」なんて言っていましたけど、レベルが違う(笑)。私はどんなにがんばっても出てこない。なぎちゃんは長~いセリフを正確にやりますから。そのうえ、台本を持たないでやるんですから、立派ですよ。
一度、真似して台本を持っていかなかったら、セリフが頭から抜けちゃって。大村崑ちゃんの台本をこっそり拝借して、確認した後、そばにあった松の木の根っこの下にポンと投げ入れて隠しました。そしたら、崑ちゃんはちゃんと見ていたんですねぇ(笑)。飛んできて「ちょっと! 今、僕の台本を捨てたでしょ。何するんですか!」って怒るから、「捨てたんじゃない、置いただけだよ」って(笑)。