2025年公開の映画に出演
去年と今年は「声の花束」という朗読劇をやりました。打ち上げパーティーで気分が良くなって、珍しくビールをグッと飲んだら、目の前に霧がかかったようになって、自分が何を言っているのかわからなくなって、立てなくなってしまいました。お酒はもともと弱いんだけど、あんなことは初めてでした。
今年は2月に『神ノ島』という戦争映画を撮りました(出演した)。来年公開予定です。少ないスタッフがひとつになって、お金をかけずに撮って、小さな劇場で公開する小さな作品。もうお金をかけて大作を作れば大入りする、という時代じゃないですよ。『神ノ島』はいい作品です。ただ、自分としてはセリフを完全に覚えて行ったのに、いざ本番に入ると一言も出てこなくて……辛かったですね。
飲んでいなくても、ときどき頭の中にモヤがかかったようになるし、「演じるのはもういい」と思った時期もありました。でも、今はもうあと1本、セリフの少ないものをやってみたいな、という気持ちになっています。みなさんに「大丈夫ですよ」と言われても調子づかないようにしないと、とは肝に銘じています。そうしないと、俳優人生最後にして間違いをおかしかねない。そうならずに終えたいですね。