向かうところ敵なしの状況だ。女子ゴルファー日本一を決める「日本女子オープン」(9月29日最終日)で優勝した竹田麗央(21)。竹田は3週前の「ソニー日本女子プロ選手権」でも優勝しており、国内メジャー2連勝は史上12人目の快挙だった。この勝利で今後はさらなる高みを目指すことを決断した。
「国内メジャー2連勝で5年シードを獲得。10月3日、それまで『検討している』と明言を避けてきたが本格的な米ツアー参戦を目指して12月にある米国女子ツアーの最終予選会に参戦することを発表しました」(ゴルフ担当記者)
今季はこれで初優勝を含む7勝。強さの秘訣は「飛距離」にある。ツアー41勝で永久シードの森口祐子プロが言う。
「竹田さんはドラコン大会で『試合では7割、8割で振っている』と話していた。それで平均ドライビングディスタンスは262ヤード。私は昔、米国選手に飛距離の差を見せつけられ、崩れた経験がある。米国でも十分やれると思います」
偉大な叔母との共通点は?
竹田は叔母が元賞金女王の平瀬真由美プロということでも注目されたが、スタイルは異なる。
「平瀬さんはミスが少ないオールラウンダータイプでしたが、飛ぶほうではなかった。似ているのは表情を変えずに淡々とプレーする“ポーカーフェイス”ですね」(同前)
飛距離にはクラブのセッティングも関係している。契約するダンロップのプロ担当者が言う。
「竹田プロはパター以外すべて『スリクソン』です。ほかの女子プロよりヘッドスピードがあるため、ドライバーのシャフトのフレックス(硬さ)は『X』です。ロフト角も8.5度とほかの女子プロよりもハードなセッティングです」
次に狙うは世界メジャーの頂点だ。
※週刊ポスト2024年10月18・25日号