警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、闇バイト応募した「かけ子」と見られる日本人12人が拘束され、再び特殊詐欺の拠点として注目されるカンボジアについて。
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カンボジアに重要指名手配されている見立真一がいるかもしれない。『元「関東連合」見立真一も合流か…「犯罪者の天国」カンボジアに群がる日本裏社会の住人ら…その腐敗の限りを尽くした闇底』(2024年9月25日公開)とのタイトルの記事が現代ビジネスに掲載された。
見立は関東連合の元リーダーで、2012年9月に起きた「六本木フラワー襲撃事件」の主犯とみられている男だ。当時、六本木のクラブFLOWERのVIP席で酒を飲んでいた飲食店経営者が、男ら9人に金属バットのようなもので殴られ死亡した。だが殺害された男性は人違いだった。事件後、見立は逃走し、事件の2か月後にはフィリピンに入国した情報があるといわれるが、その後の足取りはわかっていない。その見立がカンボジアにいるかもしれないと聞き、カンボジアの弁護士事務所で、リーガルアドバイザーとして働く日本人のS氏に話を聞いた。
「関東連合の関係者はプノンペンにいる」、S氏はそう断言する。「それが見立かどうかわからないが、関東連合の連中はいる。つい半年前まではもっと大勢いたが、周辺諸国へ散らばり始めた。中心人物と思われるやつは、特殊詐欺の元締めだったようで、今はタイに逃亡していると聞いています」(S氏)。
10月7日にはカンボジアで特殊詐欺を行っていたとみられる日本人容疑者12人が、日本に移送され逮捕された。首謀者らは他国へ逃亡、闇バイトで集められたような下っ端ばかりが、トカゲの尻尾のごとく逮捕されているという。
S氏は「反社のような連中が詐欺を行っているのも、警察がワイロを取っているのも間違いない。警察は制服を着たヤクザ、裁判官は法衣を着たたかり屋と言っていい。警察官はみんな掛け持ちで他の仕事をしている。法はあってないようなもので、法律よりワイロが優先、金さえ払えば何でもできるし、捕まることもありません。逆に金を払えば情報を流して便宜を図ってくれる。犯罪者にとっては天国でしょう」と語る。