「スタナン一家」と名乗る日本のナンパ師集団の、韓国旅行中のSNS投稿について騒動が広がっている。グループのメンバーが「女攻略のために、、『韓国遠征』行ってきます」(原文ママ)などとし、韓国国内でナンパしたとする女性の性的な画像や音声をSNSにアップした疑惑が浮上しているのだ。
グループの代表・副代表はXで騒動を謝罪し「無期限活動自粛」を宣言しているが、その後も韓国や台湾のメディアが「スタナン一家」について相次いで報じ、批判の声が強まっている。グループの内部情報を知るA氏に取材すると、「情報商材ビジネス」の実態が見えてきた——【前後編の後編。前編から読む】
「モテたい…!」医師や刑事も会員とアピール
A氏によると、グループへの入会金は「一番安価なシンプルコースで30万円、最上級のプランだと240万円」だという。決して安くはない入会金だが、入会したメンバーのバックグラウンドはさまざまだとアピールされている。副代表を名乗る人物は“韓国遠征”直前に、「スタナン一家ってまじ色んな人いるんよな。社長、医者、刑事、消防士、モデル、学生、ニート、日本の全職種が揃ってるレベル」とXで投稿していた(投稿は現在削除済み)。
問題となった韓国遠征では、一体どんな活動を行なっていたのか。A氏が語る。
「参加費用を支払えるメンバー38人が任意で集まり、9月21日から25日までソウルと済州を回って帰ったそうです。その間、いくつかのグループに分かれて行動し、ストリートやクラブでナンパを繰り返す人たちもいた。Tinderなどの出会い系アプリを使って女性と会おうとしたメンバーもいました。
性行為中に録音した女性の音声や事後の写真をXに投稿し、それらが炎上した。メンバーはXだけでなくDiscordというメンバー全員で使用しているチャットツールで、修正をしていない画像などもっとエグい内容も共有していました。平然と盗撮するメンバーもいます。
SNSでナンパの成果を誇示することで、新メンバーの加入を募り、ビジネスに繋げている。今回問題になっている過激な投稿の多くは、副代表による投稿です。炎上は、彼らの日頃の活動の延長線上のものでした」(A氏、以下同)