芸能

《訃報》晩年の西田敏行さんを支えた“一番のファン”は家族たち「100才まで生きて」「死ぬまで演技を続けて」願う

10月17日、東京・世田谷区の自宅で亡くなった西田敏行さん

10月17日、東京・世田谷区の自宅で亡くなった西田敏行さん

 俳優の西田敏行さん(76)が亡くなった。10月17日、東京・世田谷区の自宅で倒れているところが発見され、その場で死亡が確認されたと報じられている。病死とみられる。

 映画『釣りバカ日誌』シリーズの浜崎伝助役、ドラマ『西遊記』(日本テレビ)の猪八戒役、『翔ぶが如く』や『八代将軍吉宗』、『葵 徳川三代』といったNHK大河ドラマでの主演──。もちろん、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)の2代目局長も忘れてはいけない。数々の作品・番組に出演した西田さんは、国民的俳優として愛され、2018年春には旭日小綬章を受章した。

 晩年の西田さんは、体調不良を抱えながらも、前向きに演技に取り組み続けた。その明るさの裏には、愛する家族や故郷の存在があったようだ。今年9月下旬、「NEWSポストセブン」は西田さんの近況を伝えていた。その内容を再掲載する(登場人物の年齢などは当時ママ)。【前後編の前編。前編を読む

 * * *
 あくまで前向きに演技に向き合う背景には、周囲の存在がある。

「西田さんの素晴らしい演技は、奥さんやご家族の献身的な支えがあるからこそ。家では奥さんがきっちりと栄養をコントロールした食事を手作りし、食事制限を行っています。さらにリハビリや病院には必ず同行し、リハビリの内容を見て、家でもできるものを実践しているそう。

 そのおかげで演技を続けられているということはご自身も分かっておられるようで、奥さんには頭が上がらないようですよ」(芸能関係者)

 デビュー以来50年以上、芸を磨き続け、数々の名作に名を連ねてきた西田。その姿を一番近くで見てきたのが妻であり、家族だ。

「ご家族は、西田さんの一番のファン。出演作は欠かさずに見ていて、“100才まで生きて” “死ぬまで演技を続けて”と言っているそうです」(前出・芸能関係者)

 家族とは別に、西田の心の支えとなっているのが、故郷の存在だ。西田は俳優を志して上京する中学卒業までの時期を、福島県郡山市小原田で過ごした。当時小原田は田んぼが広がる素朴な町で、学校が終わると友達と田んぼでチャンバラをしたり、川で泳いだりする日々だったという。

 この頃一緒に遊び回った友人たちは俳優・西田の最初のファンであり、今もかけがえのない友だという。友人の1人は、かつて西田について次のように話していた。

「西田の作品が上映されるときや舞台があるときは、バスを貸し切って、地元のファンとみんなで上京して最前列で応援するんです。

 売れっ子になってからも、時間があれば地元に帰ってきていました。帰ってくれば、必ずみんなで集まって酒を酌み交わし、気が付くとみんなで一緒に寝てしまう。結婚後に、みんなで温泉に行くこともありました。冗談で『奥さんより、俺たちといる時間のほうが多いんじゃないのか』なんて笑ったこともあるほどでした」

関連キーワード

関連記事

トピックス

第1子を出産した真美子さんと大谷(/時事通信フォト)
《母と2人で異国の子育て》真美子さんを支える「幼少期から大好きだったディズニーソング」…セーラームーン並みにテンションがアガる好きな曲「大谷に“布教”したんじゃ?」
NEWSポストセブン
俳優・北村総一朗さん
《今年90歳の『踊る大捜査線』湾岸署署長》俳優・北村総一朗が語った22歳年下夫人への感謝「人生最大の不幸が戦争体験なら、人生最大の幸せは妻と出会ったこと」
NEWSポストセブン
コムズ被告主催のパーティーにはジャスティン・ビーバーも参加していた(Getty Images)
《米セレブの性パーティー“フリーク・オフ”に新展開》“シャスティン・ビーバー被害者説”を関係者が否定、〈まるで40代〉に激変も口を閉ざしていたワケ【ディディ事件】
NEWSポストセブン
漫才賞レース『THE SECOND』で躍動(c)フジテレビ
「お、お、おさむちゃんでーす!」漫才ブームから40年超で再爆発「ザ・ぼんち」の凄さ ノンスタ石田「名前を言っただけで笑いを取れる芸人なんて他にどれだけいます?」
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン