永田町きってのアイドル好きとして知られる石破茂首相(67)は2020年、『石橋、薪を焚べる』(フジテレビ系)で、タレントの石橋貴明を相手にこう語っていた。
「人間、お金だけで生きているわけじゃなくて、本当につらい時に石橋さんのライブを観て、とんねるずのアレを観て、生きる希望が出る人っているじゃないですか。歌でもなんでもそう。私なんか高校、大学とアイドル歌手の歌を聴いて元気になった口だから」
日本のアイドル草創期の1971年当時、首相は中学3年生。好きなアイドルの歌は全曲覚え、南沙織や栗田ひろみ、麻丘めぐみのブロマイドを定期券入れに忍ばせていたという。
本人曰く「入れあげた」のが、レコードデビュー前から注目していたキャンディーズ。「控えめで芯の強そうなミキちゃん」のファンだった。山本一太群馬県知事が参議院議員時代に配信した動画の中で首相は、
「ピンク・レディーが彗星のように登場した時に、不思議と心がときめかなかった。こうやったら受けるだろうみたいなのが感じられてね。だけどキャンディーズ、最初は全然売れなかったんですよ」
「あんまり売れないのに頑張ってる。『8時だョ!全員集合』に出て体操なんかやってたじゃないですか。健気で可愛かったですよね」
と熱く語っていた。この“判官贔屓”こそ、首相の真骨頂だろう。
『月刊エンタメ』2019年11月号では、《売れていない時代に一生懸命応援すること。それがアイドル好きの真価だと思っている》と発言している。