「闘う人」袴田巖さんの肖像 22年にわたって取材撮影を続けるドキュメンタリー映画監督が見つめた姉弟の生活
秀子さんは巖さんの髭を剃りながら、「巖にきく薬は自由しかない。自由にさせとけば自然と良くなる。だから精神科医にもかからない」と語った(写真/(c)Rain field Production)
プロボクサーとして青春を駆け抜けた巖さん (写真/(c)Rain field Production)
日本プロボクシング協会のメンバーも巖さんを支援。2014年にはWBC(世界ボクシング評議会)から「名誉チャンピオンベルト」が贈呈された (写真/(c)Rain field Productio)
『拳と祈り ─袴田巖の生涯─』の監督・笠井千晶さん(左)。 写真/(c)Rain field Production
58年を経て無罪が確定 (写真/(c)Rain field Production)
笠井監督は事件が起こる前の巖さんの人生にも焦点を当てる (写真/(c)Rain field Production)
右は姉の秀子さん (写真/(c)Rain field Production)
映画は2014年に突如、巖さんが釈放されて以降の姉弟の暮らしを丹念に追う (写真/(c)Rain field Production)
刑事司法に翻弄された釈放後の巖さん (写真/(c)Rain field Production)
巖さんは逮捕後の1967年から20年以上、家族に手紙を出し続けた。1967年1月の手紙には「私は白です」としっかり書かれている (写真/(c)Rain field Production)
監督曰く「撮影にゴールはない」 (写真/(c)Rain field Production)
笠井千晶(かさい・ちあき)/1974年生まれ、山梨県出身。ドキュメンタリー監督・ジャーナリスト。静岡放送、中京テレビで報道記者としてドキュメンタリー番組等に携わり、2015年に独立 (撮影/五十嵐美弥)
2017年、映画『Life 生きてゆく』で第5回山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。2019 年、小学館ノンフィクション大賞受賞作『家族写真 3.11原発事故と忘れられた津波』刊行。映画『拳と祈り─袴田巖の生涯─』は、東京・ユーロスペースをはじめ、全国50館以上で順次公開 (撮影/五十嵐美弥)