10月下旬、千葉県君津市の広大な土地に佇む故・千葉真一さん(享年82)の自宅兼事務所で、所属事務所の社長Aさん(享年61)が亡くなっていたことが女性セブンの取材で分かった。複数の関係者に遺書のようなものが残されていたという。
Aさんは約20年前から千葉さんのマネジメントを手がけ、2021年8月に千葉さんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった後も事務所の社長を務めていた。事情を知る関係者によると、Aさんは40代の頃に大病を患って以来、壮絶な闘病生活を送っていたという。
「10年近く前に心臓病で倒れて大きな手術を受け、持病の糖尿病にも苦しんでいました。3年ほど前にコロナに罹患してからは腎臓の数値も悪くなり、晩年は週に3回、5時間ほどかかる透析治療を受けていたといいます。責任感が強く仕事をきちんとこなす一方で、親しい人には『体が蝕まれて行くようでつらい』、『早く死にたい』と弱音を漏らすこともありました」(Aさんの知人)
Aさんは亡くなる前日、周囲に「君津に行く」と話していたが、その後、連絡がつかなくなった。不安に思った関係者らが翌日、千葉さんの自宅に駆け付けると、変わり果てた姿のAさんの姿があったという。
「敬愛する千葉さんの元で最期を迎えたかったのでしょう。千葉さんが一番気に入っていた場所で静かに息を引き取っていました。まるで眠っているように穏やかな顔だったといいます」(前出・Aさんの知人)
著作権関係の仕事をしていたAさんが千葉さんと知り合ったのは約20年前。映画が好きだったAさんにとって千葉さんは憧れのスター。自ら車の運転を買って出て仕事を手伝うようになり、千葉さんも「見返りも求めずによくやってくれる」と絶大な信頼を寄せていた。その後、Aさんは千葉さん事務所の経営を任されるまでになった。
「千葉さんと映画について熱く語り合い、大きな作品を撮りたいという千葉さんの夢を叶えるために奔走していました。千葉さんが亡くなったあとは大きな喪失感に苛まれ、塞ぎ込むこともあったようです。海外の作品を含め、実際に動き出していた計画がいくつかあったので心残りはあったはずですが、『自分ができることはやりきった』と達成感を口にすることもありました。今ごろ天国で、千葉さんと映画の話をしていると思います」(芸能関係者)
晩年は口癖のように「早く千葉さんのところに行きたい」と言っていたAさん。突然の訃報に多くの関係者が深い悲しみに暮れている。