「愛子さまは11月15、16日に、三笠宮妃百合子さまの弔問のため、赤坂御用地内の三笠宮邸を訪れ、百合子さまと最後のお別れをする『拝訣』に臨まれました。これまで葬儀関連の儀式に参加されてこられなかった愛子さまにとって、初めての弔問と拝訣になりましたが、無事にお務めを果たされました」(宮内庁関係者)
このようなお務めやご公務のスケジュールを管理し、「秘書」のような役目を果たすのが、侍従や女官といった宮内庁の側近職員たちだ。
「“オモテ”と呼ばれる宮内庁の事務方の職員に対し、侍従や女官は天皇ご一家のプライベートや日常生活のお世話をするので“オク”と呼ばれています。距離が近いだけに、彼らが皇族方に与える影響は大きい。
かつて美智子さまに侍従として仕えた重田保夫さんは、ご成婚間もなく、『皇太子妃』という立場の重圧に押しつぶされそうになっていた美智子さまに『妃殿下は、もう充分務めを果たしておられます』と声をかけたといいます。その言葉で美智子さまは肩の力を抜くことができ、重田さんとの信頼関係の中で次第に安心して公務に専念できるようになったそうです」(皇室記者)
心身共に天皇ご一家を支える侍従が、11月1日付で1人、入れ替わった。新たに着任したのは、外務省から出向した細見昌史氏だ。
「過去には、国連にかかわる部署で働いていたことがあり、国連と日本政府の橋渡し役を務めていました。国連のことを国民に知ってもらう広報的な役割や、環境問題や人権保護など多岐にわたる国連の活動について、外務省内の意見をとりまとめて国連と密なやりとりをする役割などを担っていたそうです」(前出・皇室記者)
国連といえば、10月下旬、国連が設置する女性差別撤廃委員会が、日本の皇室典範の改正を勧告したばかりだ。イギリスで長らくエリザベス女王が在位していたことからも明らかなように、王位継承においても世界のスタンダードは「男女平等」だが、その潮流に逆行するかのように皇位継承を「男系男子」に限る日本の皇室典範に、同委員会は意見を表明したのだ。
「愛子さまもこの勧告は耳にされたでしょうし、自分が置かれた立場が賛否の的になっていることは痛いほどに理解されているでしょう。もし勧告が受け入れられれば、『女性天皇』実現はぐっと近づき、『結婚後は皇籍離脱する』という未婚の女性皇族の前提が大きく変わります。
特に、愛子さまや佳子さまといった若い女性皇族からすれば、自分の将来を大きく左右しかねない事柄だけに、戸惑われていることと思われます。勧告が物議を醸しているこのタイミングで『国連とのパイプ役』とも呼べる人物が天皇家に仕えることになったのは、天皇家として国連の立場や主張を学び、理解されることで、そのような不安が軽くなることを期待してのことかもしれません」(前出・皇室記者)
天皇家のキーパーソンになるだろう。
※女性セブン2024年12月5日号