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【過去に確執も手打ちか】三遊亭王楽「七代目円楽襲名披露興行」に父・好楽の“因縁の相手”林家正蔵が出演で落語界も騒然

ともに二世落語家という共通点も(左から三遊亭王楽、林家正蔵)

ともに二世落語家という共通点も(左から三遊亭王楽、林家正蔵)

 来年2月にスタートする「七代目円楽襲名披露興行」。2022年に亡くなった先代の遺志に基づき、五代目円楽の最後の弟子である三遊亭王楽(47)が継ぐことをお披露目する場だ。そこに、林家正蔵(61)が出演することが波紋を広げている。王楽の父・三遊亭好楽(78)と正蔵の間に、“確執”があったとされるからだ。ベテラン演芸記者が話す。

「2018年3月、好楽師匠の弟子の好の助さん(42)が、好楽師匠がかつて名乗っていた『林家九蔵』の名を襲名することになっていたのですが、直前で、正蔵さんと母・海老名香葉子さん(91)から“待った”がかかった。

『林家九蔵』はもともと、八代目正蔵(後の林家彦六)に弟子入りしていた好楽師匠が名乗っていた名前ですが、彦六さんの没後、林家を出て三遊亭に行った好楽師匠の弟子が『林家』を名乗るのはおかしい、と正蔵さんと香葉子さんは考えたそうです。

 好楽師匠は海老名家に出向き、粘り強く交渉をして理解を得ようとしたのですが、決裂してしまった。結果、好の助さんは『九蔵』を襲名できなかった。それ以降、両家の間の溝はずっと埋まらないままだと思われていました」

 好の助の襲名披露パーティー1か月前に勃発したこの騒動。すでに「九蔵」の名で手ぬぐいや登り幕も発注していたというが、すべて無駄になってしまったという。

「襲名披露ではなく真打ち昇進のパーティーとなった席で、好の助さんは『師匠が九蔵の名が好きだったので、正直(海老名家には)この野郎と思いました。今後、九蔵の名を誰も継がなくなると思うと悔しい』と語っており、納得できない様子でした」(同前)

 そんななか、王楽の襲名披露に、正蔵が出演するということが発表され、落語界では驚きの声があがったという。寄席関係者がこう話す。

「今回は、円楽という名跡の襲名。東京・江戸落語界は、落語協会、落語芸術協会、落語立川流(立川流)、五代目円楽一門会(円楽党)という4つの協会や流派に分かれているが、それぞれから襲名を祝うのにふさわしい大物を出演させようとしている。

 そのなかで、落語協会のメインの落語家である正蔵さんが出ないわけにはいかない。正蔵さんや好楽・王楽さんも、“もう手打ちにしよう”ということになったのではないでしょうか」

 好楽・王楽の所属事務所と正蔵の所属事務所にそれぞれ聞いたが、締め切りまでに回答はなかった。

 おあとがよろしいようで、となるのだろうか。

※週刊ポスト2024年12月6・13日号

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