芸能

《“他人の不幸”は快楽か同情か》事務所破産や夫のけがなど苦難続く藤原紀香に寄せられたメッセージは? 臨床心理士が分析

このところ心配な出来事が続いている藤原紀香(時事通信フォト)

このところ心配な出来事が続いている藤原紀香(時事通信フォト)

 有名人が不運に見舞われたとき、世間はどんなふうに受け止めるか。事態が露見したとき、SNSでは応援のメッセージが投稿される一方で、揶揄したり面白がったりするような発信も存在する。このところ不運続きの藤原紀香によるインスタグラム投稿には、どんなコメントが寄せられていたのか。臨床心理士の岡村美奈さんが、人の不幸に反応する人間の心理について解説する。

 * * *
 華やかな画像が続いていたインスタグラムに12月1日、投稿されたのは、芽吹いている黄色い小さな花の写真。添えられていたのは「こんな時こそ 人の温かさ、真の優しさに気づくことができます それは神様が与えてくれた大切な時 明日も、前を向いてあるこう 笑顔は多くのことを成し遂げるはず」という言葉。投稿したのは俳優の藤原紀香さんだ。

 そう投稿したくなるような災難が、彼女に降りかかったのは11月下旬。所属している芸能プロダクション「サムディ」が、破産手続き開始決定の申し立てを行ったと発表したのだ。それは彼女にとっても寝耳に水のことで、事務所側は前もって所属しているタレントたちには知らせていなかったという。原因は債務超過で、ネット上には藤原さんへのギャラの未払いや、企業などから出資された金も使い込まれているとも報じられている。

 その数日後、再び災難が彼女を襲った。夫で歌舞伎役者の片岡愛之助さんが、舞台の稽古中に顔面を負傷したのだ。鼻と上顎を骨折したという愛之助さんは、出演する予定だった「吉例顔見世興行」を当面、休養。12月1日のブログには「皆さま、ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪し、「神さまがくれたしばしのお休みなのだと、気持ちを切り替えしっかり治したい」と心境を綴った。

“人の不幸は蜜の味”という表現がある。他人の不幸を目にした時、人間は喜びを感じる傾向があり、この感情を「シャーデンフロイデ」という。これはドイツ語の損害という意味のシャーデンと、喜びを意味するフロイデを組み合わせた言葉で、人が他人の不運や失敗、屈辱を見て、面白がったり喜んだりすることだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
女性2人組によるYouTubeチャンネル「びっちちゃん。」
《2人組YouTuber「びっちちゃん。」インタビュー》経験人数800人超え&100人超えでも“病まない”ワケ「依存心がないのって、たぶん自分のことが好きだから」
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、大学進学で変化する“親子の距離” 秋篠宮ご夫妻は筑波大学入学式を欠席、「9月の成年式を節目に子離れしなくては…」紀子さまは複雑な心境か
女性セブン
ニューヨークのエンパイヤ・ステイトビルの土産店で購入したゴリラのぬいぐるみ「ゴンちゃん」は、公演旅行に必ず連れて行く相棒
【密着インタビュー】仲代達矢・92歳、異色の反戦劇を再々演「これが引退の芝居だと思ってもいないし、思いたくもないんです」 役者一筋73年の思い
週刊ポスト
品川区にある碑文谷一家本部。ドアの側に掲示スペースがある
有名ヤクザ組織が再び“義憤文”「ストーカーを撲滅する覚悟」張り出した理由を直撃すると… 半年前には「闇バイト強盗に断固たる処置」で話題に
NEWSポストセブン
現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる(撮影/小澤正朗)
《再集結で再注目》CHA-CHAが男性アイドル史に残した“もうひとつの伝説”「お笑いができるアイドル」の先駆者だった
NEWSポストセブン
『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)
【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い
NEWSポストセブン
永野芽郁の不倫騒動の行方は…
《『キャスター』打ち上げ、永野芽郁が参加》写真と動画撮影NGの厳戒態勢 田中圭との不倫騒動のなかで“決め込んだ覚悟”見せる
NEWSポストセブン
電撃の芸能界引退を発表した西内まりや(時事通信)
《西内まりやが電撃引退》身内にトラブルが発覚…モデルを務める姉のSNSに“不穏な異変”「一緒に映っている写真が…」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン
母の日に家族写真を公開した大谷翔平(写真/共同通信社)
《長女誕生から1か月》大谷翔平夫人・真美子さん、“伝説の家政婦”タサン志麻さんの食事・育児メソッドに傾倒 長女のお披露目は夏のオールスターゲームか 
女性セブン