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3年ぶりドラマ復帰の香川照之、歌舞伎の昇進試験“名題試験”に合格していた 息子・市川團子が受験しなかった理由とは

“名題試験”に合格していた香川照之(左は息子・市川團子)

“名題試験”に合格していた香川照之(左は息子・市川團子)

 俳優の香川照之(58)が来春、『連続ドラマW 災(さい)』(WOWOW)に主演することが報じられ、話題を呼んでいる。テレビ局関係者が言う。

「香川さんは、2022年8月に銀座ホステスへの『ブラ剥ぎ性加害』が報じられて以降、地上波から姿を消していました。3年ぶりとなるドラマ復帰では1人6役を演じるそうで、気合いが入っているといいます。香川さん扮する主人公の男が、何らかの問題や葛藤を抱える6人の登場人物のもとに姿を変えて現われ、様々な『災』が起きていくというストーリーだそうです」

 そんな香川だが、実は、歌舞伎界の“昇進試験”である「名題試験」にも合格していた。ベテラン演芸記者が解説する。

「名題試験は、10年以上の経験を持つ歌舞伎役者が『名題役者』になる資格を得るために受ける試験のことです。名題でない見習いを名題下と言い、10年経って名題に上がることで、ようやく一人前とみなされます。

 名門の御曹司でも試験に合格しなければ『名題役者』は名乗れないため、歌舞伎役者にとっての“通過儀礼”となっている。受験の条件は厳しく、『舞台経験10年以上』の他に、『幹部の推薦』が必要で、筆記、作文、実技の試験は相当難易度が高い。

 数年に1回、試験が行なわれるのですが、今年3月に行なわれた試験は、コロナ禍があったため5年ぶりの開催となりました。歌舞伎入りして13年目を迎える中車さん(香川の歌舞伎名)にとっては、満を持しての受験だったことでしょう」

息子・團子が合格者にいなかった理由

 今回の名題試験では、市川中車ほか19人の合格者が出たが、その中にはNHK大河ドラマ『光る君へ』で敦康天皇を演じた片岡千之助(24)や若手のホープ・中村鷹之資(25)、尾上左近(18)ら御曹司たちの名前もあった。

 しかし、香川の息子であり、五代目猿之助となることが期待されている市川團子(20)の名前がない。中車と同年の2012年に襲名している團子には受験資格は十分にあるため、「何があったのか」とファンたちはざわついたと言うが、それには理由があるのだという。

「團子くんは今回受験しなかったそうです。舞台経験がまだ浅いこともあったようですが、『親子で合格』となると、そちらに話題が持っていかれてしまうため、自分は一歩引いて、46歳にして自分のために梨園入りし、奮闘してきた父に『花を持たせよう』との気持ちがあったのではないか」(梨園関係者)

 松竹に聞いたが、「回答する立場ではない」(広報室)とのこと。香川は以前のような活躍を見せることができるか。

※週刊ポスト2024年12月20日号

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