11月下旬に札幌ススキノにあるガールズバーで火災が発生(右はInstagramより)
12月中旬。雪がチラつく札幌の繁華街ススキノで、観光客の外国人が鼻の下を伸ばして、カメラのフラッシュをたいていた。その先にあったのは、バニーガールの格好をした女性の尻だ。
「ビューティフル」──客寄せのために、上半身部分にだけスモークを貼った窓ガラス越しに、後ろ姿のバニーが接客している様子が見える。店内では、ノリの良い若い女性が男性客とテキーラを飲みながら騒いでいた。あえて店内に階段を設置することで、階段を上っていくバニーの尻がよく見えるように設計しているようだ。
「事件はよく知りません。私たちの店は、昼営業と夜営業でメンバーは違うし、店舗も違うから被害に遭われた女性のことも知りません」(系列店で働く女性)
バニーガール姿の女性と飲める札幌の人気ガールズバー「ミリオン」は日常と変わらず、昼夜問わず営業を続けている。5店舗あるうちの「ススキノ駅前通本店」で悲惨な事件が発生したのは11月26日だ。
「この日の午後、男が突如、バケツに入ったガソリンのような液体を店内にばらまきライターで火をつけた。爆発に巻き込まれた男を含む男女計4人が搬送され、男は意識不明の重体です。男はやけどした20代女性・A子さんと同棲していたが、別れたばかりだった。